ドラ1で3球団競合された高橋周(時事通信フォト)
逆にいえば高橋周は春先に結果を残せなければ、石川が戦列に復帰した際に三塁のポジションを奪われる可能性がある。横一線の競争と言われるが、21歳の石川と29歳の高橋周は置かれた立場が違う。石川は結果が出なくても我慢して起用し続けられるが、高橋周にその猶予はないだろう。
最近10年間で9度のBクラスと「暗黒時代」を迎えている中日が、常勝軍団に生まれ変わるためにはチームの体質を変えなければいけない。昨オフに阿部が楽天、京田がDeNAにトレードで放出され、チームの顔だった平田良介は戦力構想から外れて退団。福留孝介も昨季限りで現役を引退した。投手陣は先発、救援とコマがそろっているだけに、長年の課題である打線が機能するかがチームの命運を大きく左右する。
「立浪監督の改革はまだ道半ばでしょう。まだチームは発展途上の段階。若返りを図る中で、優勝を目指すのは来年だと思います。一朝一夕でチームは変わりませんから。結果を残せなかった選手は来季も中日のユニフォームを着られるか分かりません」(同前)
高橋周は今年がプロ12年目。野球人生の分岐点になるシーズンであることは間違いない。
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堂上は2017年以降、打率が2割台前半(時事通信フォト)