たとえ国産の液卵でも安心とは言えない。殻がひび割れたり古くなったりした“不良品”が使われるケースがあると指摘するのは郡司さんだ。

「日本で作られる液卵は、養鶏場で殻が割れた卵などを集めて作るケースがほとんどで、衛生面には疑問があります。

 また、回転寿司やスーパーの総菜コーナーに並ぶ卵焼きは卵に膨張剤や分散剤などの添加物を入れて粉末状に加工した『乾燥卵』から作られていることも多く安全性は保証できません」

 つまり、市販の卵料理を食べながら、知らず知らずのうちに異国から来た卵を大量の添加物とともに口にしている可能性があるということ。

「卵そのものも、古いものが平然と売られているケースが非常に多い。一般的に卵の賞味期限は製造日から2週間とされることが多いですが、こうした表示にも日本特有のカラクリがあります」(郡司さん・以下同)

 郡司さんによれば、卵に表示されている「製造日」はあくまで卵をパッキングした日であり、「産卵日」はそれより前だというのだ。

「卵は基本的に、全国各地にある『GPセンター』と呼ばれる施設に集められて、洗浄・殺菌・検査を経てパックされます。センターにはいろいろな養鶏場から卵が集まるので、産卵日にバラつきが生じますが、パックした日が製造日になるのです。1つのパックに入っていればすべて同じ日に産んだ卵に見えますが、実は産卵日からかなり経過している卵が紛れていることがあります」

 特に注意すべきはスーパーの特売だ。

「中でも“6月の安売り”は古い卵が流通しやすいといわれています。気温が上がり、夏が近づく6月は鶏が卵を産まなくなる季節に相当するため、卵の出荷量が非常に減少します。需要が高まり、値段が上がるからこそ“特売”で目を引き、消費者を囲い込もうとするスーパーが増えますが、1か月前からストックしておいた卵を販売する店もある。当然、鮮度は落ちます」

※女性セブン2023年3月23日号

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