ビジネス

メルカリがリストラへ 280人規模の仙台オフィス閉鎖、「キャリア支援プログラム」活用を社員に依頼

メルカリで事業縮小の流れ(時事通信フォト)

メルカリShopsやビットコインとの連携なども始めたメルカリ社で、事業縮小の流れ(写真右は山田進太郎CEO。時事通信フォト)

 フリマアプリ大手の「メルカリ」で、東京の本社に次ぐ重要拠点の閉鎖を含むリストラを検討していることがNEWSポストセブンの取材でわかった。ビッグテック企業と言われるGAFAM(Google、Facebook(現Meta)、Apple、Amazon、Microsoft)が相次いで大規模な人員削減を発表している中、日本を代表するテック企業である同社のリストラ規模は注目されそうだ。

 メルカリは2013年創業で、2月1日に設立10年を迎えた。2014年頃からアプリの人気に火がつき、日本発のユニコーン企業(評価額が10億ドル以上の未上場のスタートアップ)として注目された。2018年に東証マザーズに上場、その後、2022年6月に東証プライム市場に上場区分を変更している。

 そのメルカリで、何が起きているのか。同社関係者が明かす。

「仙台オフィスが閉鎖されることになったのです。仙台オフィスは、カスタマーサポート(CS)部門の拠点として2014年にオープンしました。それが閉鎖されるということと、CS事業の担当社員が人員整理の対象になると伝えられました。当然、社内は紛糾し、“これは整理解雇じゃないか”といった声も上がりました」

 2022年9月に提出された有価証券報告書によれば、メルカリの社員数は単体で1232人(連結で2209人)。単体の1232人の平均年間給与は968万3000円とされている。

 うち、東京の本社は990人で、「仙台オフィス」は165人。さらに165人とは別に116人が臨時雇用者となっている。仙台のほかには同じくCS拠点となっている「福岡オフィス」があり、「福岡にCS機能を集約することになるのではないか」(同社関係者)という。

 約280人を擁する仙台オフィスの閉鎖と、それに伴う人員整理はメルカリにとっては大規模なものといえそうだ。別の関係者によると、社内の連絡ツールでは以下のような内容が会社側から送られてきたという。

〈本件は整理解雇ではなく、また対応については外部の専門家や弁護士にも確認をしながら決定してきました。今回の件はコンタクト数の削減により担当いただいている業務が終了となる方々に対して、その後のアサイン先の確保が困難なことから、「キャリア支援プログラム」を活用して社外に活躍の場を求められることの検討をお願いするものです〉

関連記事

トピックス

筒香が独占インタビューに応じ、日本復帰1年目を語った(撮影/藤岡雅樹)
「シーズン中は成績低迷で眠れず、食欲も減った」DeNA筒香嘉智が明かす“26年ぶり日本一”の舞台裏 「嫌われ者になることを恐れない強い組織になった」
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
12月9日に亡くなった小倉智昭さん
【仕事こそ人生でも最後は妻と…】小倉智昭さん、40年以上連れ添った夫婦の“心地よい距離感” 約1年前から別居も“夫婦のしあわせな日々”が再スタートしていた
女性セブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
元夫の親友と授かり再婚をした古閑美保(時事通信フォト)
女子ゴルフ・古閑美保が“元夫の親友”と授かり再婚 過去の路上ハグで“略奪愛”疑惑浮上するもきっぱり否定、けじめをつけた上で交際に発展
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン