「オフタイム」の過ごし方が明日のやせ方を左右する
朝、交感神経をオンにしたら、夜はしっかりオフにすることも大切だ。
交感神経から副交感神経に切り替えてリラックスし、良質な睡眠を取ることで、翌朝の“やせスイッチ”をしっかりと押すことにつながる。
「眠りについてから3時間ほど経つと、脂肪の燃焼を促進する作用を持つ成長ホルモンが分泌される。成長ホルモンは大人になると眠っている間か強度の高い運動をしているときしか分泌されなくなるため、ダイエットには良質な睡眠が不可欠なのです。
【17】寝る30分?1時間前までに、39~40℃のぬるめのお湯に15分ほどつかって、体を温めることで、寝つきや睡眠の質が上がります」(森田さん・以下同)
寝る前の過ごし方でも、その日の睡眠の質は変わる。【18】布団に入る1時間前にはスマホを離れた場所に置いて、ブルーライトの刺激を避けよう。
「脳が興奮すると交感神経が優位になり、睡眠の質が悪くなります。
【19】寝る前の読書や音楽は、ハラハラするミステリーやロックは避けて、リラックスできるものを。家族での団らんも、大笑いするほど盛り上がったり議論したりはせず、ゆったりと過ごしてください」
糖質量を抑えた食事をした日は、【20】寝る前にティースプーン1杯ほどのはちみつを摂ることで寝つきがよくなる。
「睡眠中に血糖値が下がりすぎる『夜間低血糖』は、睡眠の質が下がったり、夜中に目が覚めやすくなる。はちみつは血糖値をゆるやかに上げるので体脂肪として蓄積しにくく、夜間低血糖を予防することができるのです。とはいえ、夕食に糖質を控えているのが大前提です」(高杉さん)
左藤さんは「年を重ねれば、ある程度ぽっちゃりしてくるのは自然なこと」だと話す。
「糖質の摂りすぎやたんぱく質の不足に気をつけ、日中は動いて夜は眠るという、動物として当たり前のことをすれば、太りすぎることはありません」(左藤さん)
健康な暮らしをしていれば、何才になっても“やせスイッチ”はオンにできる。
※女性セブン2023年4月20日号