ライフ

代謝を上げて“やせスイッチ”をオンにする20の方法 朝の最重要行動は「朝食を食べること」

写真/PIXTA

代謝を上げ“やせスイッチ”を入れる方法(写真/PIXTA)

「ダイエットの基本は、摂取カロリーが消費カロリーよりも低いこと」──これを信じて、食事を減らしたり、好きな食べ物をがまんしたりしているのに、なかなかやせないという人もいるのではないだろうか。

 医師で医療ジャーナリストの森田豊さんは、肥満患者の7割がモナリザ症候群だというデータもあると語る。モナリザ症候群とは、自律神経の切り替えがうまくいかず、代謝が悪くなる状態のことだ。

「自律神経には、体の“アクセル”になる交感神経と“ブレーキ”になる副交感神経があります。通常、朝起きると交感神経がオンになってアクセルがかかる。すると活動量を上げるためにアドレナリンが分泌されます。アドレナリンには、消費カロリーを上げて脂肪を燃焼し、ため込みにくくする働きがある。ところが、昼夜逆転など生活リズムが乱れていたり、起きてからダラダラ過ごしていると交感神経がオンにならず、代謝が上がらないまま一日を過ごすことになるのです」(森田さん)

 つまり、いくら甘いものをがまんして努力しても、体の“やせスイッチ”が入っていなければ意味がないのだ。

「今日、やせられるか」は朝決まる

“やせスイッチ”を入れるためにまず取り組むべきは、代謝を上げること。朝の行動から、意識してみてほしい。内科医の左藤桂子さんが解説する。

「まずは、【1】起きてすぐ日光に当たること。人の体は、朝日を浴びることで交感神経のスイッチが入るのです。また、朝4時になると『コルチゾール』というホルモンが分泌されます。適切な量のコルチゾールは血糖値を一定に保ち、脂肪の燃焼を促します」(左藤さん・以下同)

 コルチゾールは通常、朝にもっとも多くなり、ゆるやかに減少していく。ただし、過度のストレスや生活習慣の乱れによって増えすぎると、反対に体に脂肪をため込む働きをするので、注意が必要だ。

「腸内環境の乱れは、体にとって大きなストレスになるほか、代謝の低下も招きます。

 睡眠中、口の中では雑菌が増殖している。中でも歯周病菌の一種『ジンジバリス菌』は、飲み込むと腸内環境の乱れを招きます。朝、【2】起き抜けに軽くうがいをして、口の中の雑菌を洗い流す習慣をつけましょう」

 朝の習慣でもっとも重要なのが、【3】朝食を食べることだ。交感神経がオンになって胃腸の働きが活性化し、体温が上がるので、代謝を上げることにつながる。女性専門パーソナルトレーナーの石本哲郎さんも「朝食は絶対に食べた方がいい」と念を押す。

「食事を抜くと筋肉が落ち、筋肉が落ちれば代謝が下がる。これが基本です。

 ただし、何を食べてもいいわけではありません。おにぎりやパンだけの朝食では血糖値が急激に上昇し、太りやすくなる。重要なのは、【4】糖質だけでなくたんぱく質もしっかり摂ること。納豆や卵にもち麦ご飯、フルーツなどがいいでしょう」(石本さん)

関連キーワード

関連記事

トピックス

1990年代、多くの人気バラエティ番組で活躍していたタレント・大東めぐみさん
《事務所が猛反対もプロ野球選手と電撃結婚》元バラドルの大東めぐみ、人気絶頂で東京から大阪へ移住した理由「『最近はテレビに出ないね』とよく言われるのですが…全然平気」
NEWSポストセブン
全国で車中泊をしているわさびちゃん夫婦。夫は元お笑い芸人のピーチキス・けん。
YouTuber・わさびちゃんが「トイレ動画」でバズるまでの紆余曲折「芸人時代に“女”を求められたり、男性芸人から嫉妬されたり…」
NEWSポストセブン
悠仁さまに関心を寄せるのは日本人だけではない(時事通信フォト)
〈悠仁親王の直接の先輩が質問に何でも答えます!〉中国SNSに現れた“筑波大の先輩”名乗る中国人留学生が「投稿全削除」のワケ《中国で炎上》
週刊ポスト
「ビッグダディ」こと林下清志さん(60)
《借金で10年間消息不明の息子も》ビッグダディが明かす“4男5女と三つ子”の子供たちの現在「メイドカフェ店員」「コンビニ店長」「3児の母」番組終了から12年
NEWSポストセブン
リシェット
戦場取材に欠かせない「フィクサー」とは? ウクライナ入りした報道カメラマンが紹介された“取材に愛犬を連れて来る男” ギャラは「1日1500ドル」と法外な金額に
NEWSポストセブン
女児盗撮の疑いで逮捕の小瀬村史也容疑者(37)。新たに”わいせつ行為”の余罪が明らかになった
「よくタブレットで子どもを撮っていた」不同意わいせつ行為で再逮捕の小瀬村史也容疑者が“盗撮し放題だったワケ” 保護者は「『(被害者は)わからない』の一点張りで…」
NEWSポストセブン
成年式を控える悠仁さまと第1子を出産したばかりの眞子さん(写真・右/JMPA)
眞子さん、悠仁さまの成年式を欠席か いまなお秋篠宮家との断絶は根深く、連絡を取るのは佳子さまのみ “晴れの日に水を差す事態”への懸念も
女性セブン
「ビッグダディ」こと林下清志さん(60)
《多産DVを語ったビッグダディ》「子どもができたら勝手に堕ろすんじゃないぞ」4男6女の父として子供たちに厳しく言い聞かせた理由
NEWSポストセブン
ボニー・ブルーとの2ショット(インスタグラムより)
《タダで行為できます》金髪インフルエンサー(26)と関係を持った18歳青年「僕は楽しんだから、被害者になったわけじゃない」 “捕食者”との批判殺到に反論
NEWSポストセブン
2人は結婚3年目
《長髪62歳イケオジ夫との初夫婦姿》45歳の女優・ともさかりえ、3度目の結婚生活はハッピー 2度の離婚を乗り越えた現在
NEWSポストセブン
オーナーが出入りしていた店に貼られていた紙
「高級外車に乗り込んで…」岐阜・池田温泉旅館から“夜逃げ”したオーナーが直撃取材に見せた「怒りの表情」 委託していた町の職員も「現在もまだ旅館に入れない」と嘆き
NEWSポストセブン
雅子さまのご静養に同行する愛子さま(2025年8月、静岡県下田市。撮影/JMPA) 
愛子さま、雅子さまのご静養にすべて同行する“熱情” そばに寄り添う“幼なじみ”は大手造船会社のご子息、両陛下からも全幅の信頼 
女性セブン