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畑正憲さん「全部きれいにしてから」「亡骸はアマゾンの猛獣に」愛妻と猫1匹に見守られた最期

畑正憲

畑正憲さんは自らの最期について、さまざまな思いをいだいていた(写真はインスタグラムより)

 さまざまな動物とふれあい、たくさんの人々に愛された「ムツゴロウさん」こと畑正憲さん(享年87)が4月5日、心筋梗塞でこの世を去った。作家として多くの著作を残し、自然保護活動に身を捧げる一方で、麻雀のプロを打ち負かす勝負師の顔も持っていた“鬼才”は「最期は野垂れ死にでいい」と嘯いたという──。

「自宅でテレビを見ながら家族と話しているときに、突然『胸が痛い』と言って救急車で搬送されたそうです。2017年に倒れたときはドクターヘリで運ばれて一命をとりとめたのですが、今回は残念ながら……。ご家族は大変動揺していて、いまも心の整理がついていない状況だといいます」(畑正憲さんの秘書)

 若い頃から世界中の秘境を巡り、珍しい動物に会うためならどんな場所にも飛んで行った畑さん。晩年は「筋力が3分の1になってしまった」と体力の低下を訴え、一日の大半を北海道中標津町にあるログハウスの自宅で過ごした。

「数年前から入退院を繰り返し、心臓にペースメーカーを入れてからは10mを歩くのもやっとという状態が続いていました。風呂場で倒れて意識を失ったことも何度かあったようですが、畑さんは『そのまま逝ければ理想的なのに』と強がっていました」(畑さんの知人)

 一方で仕事への情熱は冷めやらず、「あの世へ逝く前にこれまで経験したことを話しておきたい」と言って2020年6月から始めたのがYouTubeのチャンネル『ムツゴロウの656』。この3月26日にも《犬と心は通じ合うの?》というテーマで犬ぞりレースのチャンピオンと対談した際の回想をアップしたばかりだった。

「104回目の更新が最後になってしまいましたが、畑さんは生前、『656回やりきるまでは死ねない!』と気丈に語っていました。限界が近づいていたことは畑さんがいちばんよくわかっていたのでしょう。回を重ねる度に『まだまだ話し足りない』と焦った様子で、YouTubeを続けるために家の周りを歩いて、少しでも体を鍛えようと努力していました」(前出・畑さんの知人)

 4月7日に自宅で営まれた葬儀で喪主を務めたのは同い年の妻・純子さん。「ムツゴロウ動物王国」の関係者や友人ら40名近くが参列した。長年、畑さんを支えた動物王国の元スタッフ、石川利昭さんが振り返る。

「ムツさんは自宅のリビングで静かに横になっていました。安らかなお顔で、本当に眠っているように見えたほど。『お疲れ様でした』と声をかけて皆で笑顔で見送りました」

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