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坂上忍の動物、佐藤二朗のクイズ フジ新番組で勝負の行方は?
坂上忍の動物、佐藤二朗のクイズ フジ新番組で勝負の行方は?
 今期ドラマの視聴率が好調で、復活の兆しが見え始めているフジテレビ。この秋に、新たに2番組をスタートさせる。その期待と不安について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 今月3日、フジテレビが今秋スタートの新番組を発表しました。同局は昨年6月に宮内正喜社長が就任。「昨秋、今春、今秋の3段階を通して改革を行う」ことを発表しました。今秋はその最終段階に当たるだけに注目が集まっていますが、説明会で発表された改編のテーマは「勝負の秋、進化の秋」。昨秋から現在にかけての成果を踏まえつつ、勝負を賭けた新番組を発表したのです。 フジテレビが制作する今夏のドラマは、『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』『グッド・ドクター』ともに2桁超の視聴率を記録しているほか、視聴者からの評判も上々。実は昨秋あたりから「フジテレビのドラマはいい」という声があがり続けていて、今夏に「視聴率という結果も伴ってきた」という状況です。 さらに、『バイキング』『直撃LIVEグッディ!』など帯番組の視聴率もジリジリと上昇。局内では、「あとはバラエティーのみ」というムードになりつつあるのです。そこで今秋は、金曜19時台の『モノシリーのとっておき』、土曜19時台の『さまぁ~ずの神ギ問』を終了させ、それぞれ『坂上どうぶつ王国』と『超逆境クイズバトル!!99人の壁』のスタートを決めたのです。 なぜこの2番組が選ばれ、どんな期待と不安が考えられるのでしょうか。◆「タレントよりも企画ありき」で勝負 新たにはじまる2番組の共通点は、「家族そろって見られる内容」であること。実際、説明会では、「世代を超えて子供からお年寄りまで、家族そろって見られる、明るく楽しい番組を手掛けていく」という方針が発表されました。『坂上どうぶつ王国』は、「『ムツゴロウ王国』を作るのが夢だった坂上さんがどうぶつ王国をゼロから作る」というコンセプトの番組。坂上さん本人が「この番組だけは唯一、穏やかな気持ちでやりたい」とコメントし、「好きな芸人ランキング1位」のサンドウィッチマンがレギュラー出演することからも、癒し要素の濃い番組になることが予想されています。 視聴者に「場所探しからはじめて、動物を集め、ふれ合う様子を見せていく」という物語性を感じさせ、「本来テレビが持っていたスケール感と連続性のある番組になるか」が鍵を握りそうです。 一方、『99人の壁』は、3回の特番放送を経てレギュラー化されるクイズ番組。その内容は、「100人の出場者から1人を選び、残りの99人を相手に勝負し、5問連続で正解すれば100万円を獲得できる」というユニークかつギャンブル性のあるクイズ形式が売りの番組です。 1問目は25人、2問目は50人と対戦相手が増え、5問目は99人と対戦することになりますが、すべて得意ジャンルから出題されるだけにチャンスは十分。もともと当時入社2年目の若手社員が社内コンペを勝ち抜き、現在も総合演出を務める番組だけに、MCを個性派俳優の佐藤二朗が務めることも含め、他局のクイズ番組にはない独創性を感じさせます。「また坂上忍の番組?」「またクイズ番組?」という声があがることは予想していたようですが、それよりも重視されたのは、企画自体の面白さと「家族そろって見られる」ことへのフィット。以前はタレントの人気や実績を軸にベースにしがちだったフジテレビが、「タレントより企画ありき」に変わっていると感じますし、それが期待感につながっています。◆動物番組、クイズ番組はすでに飽和状態 しかし、2つの新番組は、期待感と同等以上の大きな不安を抱えています。『坂上どうぶつ王国』の不安は、“動物番組”というジャンルの難しさ。現在、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)、『トコトン掘り下げ隊!生き物にサンキュー!!』(TBS系)、『もふもふモフモフ』(NHK)、『超かわいい映像連発!どうぶつピース!!』(テレビ東京系)などが放送されているため、業界内には「動物番組は飽和状態」という声もあります。 また、「絶滅ゼロ部」「ハリコミ隊」など社会派の内容を含む『志村どうぶつ園』以外は、「かわいい」にほぼ特化した番組ばかりだけに、明確な差別化は必須。さらに『坂上どうぶつ王国』は『どうぶつピース!!』とは同じ時間帯に放送されるため、動物好きの視聴者が分散することも危惧されます。 一方、『99人の壁』の不安も、“クイズ番組”というジャンルの難しさ。現在ゴールデンタイムで放送されているクイズ番組は、『ネプリーグ』『今夜はナゾトレ』『潜在能力テスト』(フジテレビ系)、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)、『東大王』『世界・ふしぎ発見!』(TBS系)、『超問クイズ!真実か?ウソか?』(日本テレビ系)があり、こちらも飽和状態。しかも、東大生などのクイズ識者以外はすべてタレントが解答者のクイズ番組であり、『99人の壁』は「一般人ではエンタメ性に欠ける」という業界内の共通認識に逆らう形になります。 また、フジテレビの土曜19時台は、昨年4月~9月まで『クイズ!金の正解!銀の正解!』を放送していた枠。低視聴率のままわずか半年間で終了したあとに、『さまぁ~ずの神ギ問』を1年間放送し、「またクイズ番組をスタートする」ことを懸念する人は少なくありません。 さらに過去を振り返ると、フジテレビの土曜19時台は、1991年10月~1997年9月まで『平成教育委員会』、2004年4月~2009年3月まで『脳内エステ IQサプリ』が放送されていたクイズ番組の名門枠。局内には、まだそのイメージが残っているようですが、現在の視聴者は「土曜の夜にクイズ番組を見る」という習慣のない人が多く、認識のギャップが不安視されます。◆ライバルは『ムツゴロウ王国』と『ミリオネア』 前述した通り、動物番組もクイズ番組も飽和状態であり、だからこそフジテレビは「企画ありき」の新番組を用意しました。そのオリジナリティを踏まえると、本当のライバルは他局で放送中の番組ではなく、フジテレビでかつて放送されていた『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』と『クイズ$ミリオネア』なのかもしれません。視聴者に両番組のようなインパクトを感じさせられれば、ヒットの可能性は高まるのではないでしょうか。 同局の齋藤翼・編成局編成センター編成部長は、「他局では高年齢向け番組が存在していますが、私たちは高年齢の方しか見られない番組を作る気はありません」と断言しました。視聴者層の高齢化が叫ばれる中、動物番組とクイズ番組は若年層の視聴者を引き寄せられる貴重なコンテンツだけに、「看板番組に育てたい」という思いは強いようです。 そして忘れてはいけないのは、『99人の壁』のあとに放送される土曜20時台の番組について。説明会では、現在放送されている『世界!極タウンに住んでみる』の終了と「バラエティーを放送する」ことだけが明かされ、新番組の内容は発表されませんでした。土曜20時台は、『オレたちひょうきん族』『めちゃイケ』などを放送してきたバラエティーの名門枠だけに、「今秋にどんな勝負を仕掛けるのか」、注目を集めるでしょう。「フジテレビ開局60周年」のアニバーサリーイヤーとなる2019年をどんな状態で迎えるのか。その行方を左右するのは、やはりバラエティーという流れになりそうです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2018.09.08 07:00
NEWSポストセブン
絵本『ヒョウのハチ』 戦争を知らない子どもたちへ
絵本『ヒョウのハチ』 戦争を知らない子どもたちへ
 夏は歴史に思いを馳せる季節、世代を超えて語り継いでいかねばならないことがある。野生のヒョウと真心で通じ合った心優しい兵士の物語──夏休みを前に発売された絵本『ヒョウのハチ』の作者であるジャーナリスト・門田隆将氏と絵本作家の松成まりこ氏が、戦争を知らない子どもたちについて語り合った。 * * *門田:松成さんは、子どものころ、将来なりたい職業は何でしたか。松成:ピーヒャラ・ドンドンと音を鳴らす、ちんどん屋さんでした(笑)。楽しくて、お化粧していてきれいで、あこがれていたんです。小学生のころは絵を描くことが大好きで、授業中はノートに落書きばかり。中学の卒業式には模造紙に先生方の似顔絵を描いて喜ばれた思い出があります(笑)。門田:へえ、松成さんがちんどん屋さんとはおもしろい。当時、ちんどん屋さんは大人気でしたからね。私は、小学生のころからスポーツが大好きで、野球、ボクシング、相撲の結果を友だちに解説したり、新聞記事を切り抜いてはスクラップしながらコメントを書いたりしていました。小学四年生のころには『ジャーナリストになる!』と決めていたんです。松成:小学生で将来の道が決まっていたんですね。私は紙芝居屋さんが来ると絵本を見ますが黄金バットばかりでつまらなくて、駄菓子を楽しんでいました(笑)。門田:でも絵本に興味を持たれて、大人になった松成さんも私もその延長線上にいたからこそ、今回の絵本でご一緒して作ることができたのは、ハチが会わせてくれたのかもしれませんね……(笑)。◆「豹変」人間は野生のヒョウを飼うことなどできないはずが……門田:絵本のもとになったきっかけは、取材で出会った事実でした。高知県出身の私が幼いころから地元の歩兵部隊236連隊、通称“くじら部隊”が中国へ行っていたことは知っていたのですが、日本兵の成岡正久小隊長という人物が赤ちゃんのヒョウを育てていたとは知りませんでした。ノンフィクション『奇跡の歌』の取材を重ねていくうちにこのハチのエピソードと出会ったわけです。まさか、人間とヒョウが切なく、悲しい実話があったとは本当に驚きました。 今回、松成さんの原画を拝見したとき、素晴らしい、の一言に尽きました(笑)。人間社会に入り込み、兵隊たちに愛情を注がれ育てられたヒョウのハチの愛くるしさが、そのまんま描かれて、ほんまにうれしゅうて、感激しました。松成:ありがとうございます。最初は “えっ、本当にそんな話があったの?”と思ったのです。ところが門田さんの『奇跡の歌』や、成岡正久さんの自伝を読みましたら、人間とヒョウが稀な出会いをして、お互いの一途な愛と人間の優しさのなかでハチが育っていったことに本当に驚きました。これは絶対にいい絵本になると思い、絵を描く前からやる気満々になっていたんです(笑)。門田:ところが、ハチの取材に入る前、ヒョウは猛獣ですから人間に飼われることなど想像できませんでした。サーカスでもライオンやトラはムチで調教できてもヒョウの姿はみたことがありませんからね。『豹変する』の言葉通り、ヒョウは飼いならすことができないほどの猛獣なはずだからです。 ところがハチはまるでぬいぐるみのように可愛いくて(笑)。成岡さんの腕枕でいびきをかいて寝たり、プロレスごっこや自分の尻尾まで掴まれているのに動じないハチの話を知って、“これ、ほんまにヒョウなのか?”とこれまでのヒョウへのイメージを覆すことばかりで驚きました。世話役の兵隊の話は、“そりゃ、可愛らしいで。赤ん坊のときはここ(軍服の胸元)に入れて育てたがよ”と口移しで食料をあげていたことを聞かされて、その姿はまさに親鳥と雛の関係に思えました。ハチは自分がヒョウではなく“ぼくも人間だ”だと思っていたんでしょう。しかも兵隊たちに囲まれて育った環境でしたから軍服姿を見ると甘えてしまうのも人間を自分の兄弟や家族という認識を持っていたのでしょう。松成:人間の寵愛を受けていたハチは人懐こく、心優しいヒョウだったのでしょうね。もしもハチが私にすり寄ってきたとしても、獰猛なヒョウだからとハチを怖がらず、きっと抱きしめていたと思います。動物好きのムツゴロウさんみたいにハチを舐めることはできませんけれど(笑)。門田:ハチは軍服に囲まれて育った環境だからか、軍服に対する愛情は格別だったそうです。今上陛下が皇太子殿下時代の学習院初等科二年生のとき、上野動物園に移送されたハチと出会います。檻のそばに立たれた皇太子殿下の元へハチがタッタッタと駆け寄り、檻に顔をなすりつけたというのです。その光景を取材していた報道陣は驚き、“おお、高貴な方にはわかるんだ”と声を挙げたそうです。松成:すごい!、ハチが皇太子殿下の元へ駆け寄ったというのですか。門田:いやいや、本当は皇太子殿下の隣にいた当時の東京市長の軍服姿に気づいたハチは軍服に囲まれて育っていましたから、自分の兄弟であり、家族の服装だと思い、喜んで近寄ったのでしょう。それを報道陣らは勘違いしたわけです(笑)。松成:ハチは軍服の色や形、そして匂いを嗅いで安心したのでしょうか。きっと自分の家族が迎えにきてくれたんだと思ったのかもしれませんね。◆戦争を知らない子どもたちの「平和の教材」となる松成:毎年八月一五日の終戦記念日を迎え、戦争体験の方たちや戦争の語り部が年々少なくなってきていることを知ります。そのたび、この先、戦争を知らずに育ってきた子どもたちにどのように伝えることができるのかと考えることが多くなりました。 私は、絵を描く前に、高知で大切に保管されているハチのはく製に会いに行きました。初めて会ったハチを見ていますと、首のところに火傷の跡があって、ああ、本当にハチなんだなと。かつて中国で成岡さんと一緒に写っていたハチの写真から想像できないほど、痩せ細っていた姿に驚きました。そして、戦時下でこんなにも痩せてしまったのかと悲しくなってしまいました。門田:そうですね。この絵本にはウソがひとつもなくてすべて本当にあった真実です。 中国から上野動物園に移送されて檻の中で過ごしていたハチは寂しそうな目をしていました。“ボクはどうなるのだろうか?”という不安だったのでしょう。さらに戦時下、猛獣たちが犠牲になりました。松成:絵本にも描いた、猛獣が殺処分された中に、ハチも犠牲になったわけですね。門田:そうです。何も知らなかった成岡さんは、ハチが殺処分された1週間後に一時帰国したのです。なんという運命でしょうか。あれほどハチを愛していた成岡さんが泣くシーンは胸がしめつけれられました。いかに愛情を注いでもひとつ歯車が狂ってしまうと戦争となり、悲惨なことが起きてしまうのです。松成:これこそ、戦争を知らない子どもたちにとって、生きた教材になると思います。門田:ハチのはく製の見ていますと、国と国が戦争はしますが、お互い人間同士が憎み合ってはいけないとハチの口元や優しい瞳から伝わってくるのです。ハチを愛した成岡さんをはじめ日本兵たちの根底にあるのは戦時下でも失われなかった人間の優しさや心のあたたかさです。愛くるしさで人間の愛情にこたえたヒョウがいたことも、そしてひとつの命をこんなにも大切にする人たちが、それでも戦争をしなければならなかった悲劇も事実ではあります。 ハチは今もはく製となって姿にとどめ、私たちにいろいろなことを考えさせてくれているのだと思います。 この絵本を通して、真実を知ってもらいたい、人間の優しさやあたたかさが戦火のなかでも失われなかったように。弱い者であるヒョウのハチのように生きることが許されなかった事実もありました。できたら、みなさんにはぜひハチに会いに高知に足を運んでいただきたい。本物のハチは可愛いですからね。
2018.07.22 07:00
NEWSポストセブン
畑正憲氏の夢 女に生まれ変わり動物を自分の母乳で育てたい
畑正憲氏の夢 女に生まれ変わり動物を自分の母乳で育てたい
 北海道浜中町に設立した動物王国でさまざまな動物たちと一緒に暮らしてきた、ムツゴロウこと畑正憲さん(82才)。今もヒマラヤンの「マー」と暮らす愛猫家でもある。ライオンに噛まれたり、ゾウに踏まれたり、全身全力で動物と接するムツゴロウさんは、猫とどんなふうに暮らしてきたのか。ムツゴロウ流猫の愛し方を教えてもらった。 * * * 例えば猫と一緒にテレビが見たい時はどうするか。ぼくだったら自分の隣にいちばん新しい新聞を置いておきます。すると猫はその上に座ってジッとしてるんです。なぜかというと、猫は周りにない、新しいにおいがするものが好きなの。そういうことを、マニュアルじゃなくて、猫と一緒に発見していくんです。 トイレだって簡単ですよ。部屋の隅に、その部屋にはないにおいがするものを敷いておいて、その上に猫砂の箱を置けばいいんです。猫はそこに別のにおいがするから、そこにやってきてオシッコをするようになりますよ。 猫はきれい好きだし、立体性があるものが好き。平面じゃなくて、テーブルとか本棚とか、上がれる場所がある方がいい。潜れるような穴や隙間があればもっといい。猫はもともと低い林で、上と下を行ったり来たりしながら暮らしてきた。それが猫の遺伝子の中に入っているんです。だからそれに見合った環境をつくってやると喜ぶんです。 ◆万事猫と相談の上、進めること だけど、人間の感覚でそれをやるとダメ。どのくらいの高さなら猫はけがしないのとか、「これは高すぎる?」「低すぎる?」といったことを、猫と相談しながら作っていってあげるといいですね。 例えば、段ボールに入った荷物が来たら、空にした段ボールの箱を置いてみる。猫はそういうのが好きだから、中に入るでしょ? さらに入る時間帯を見ていれば、猫の習性が少しわかってくる。それが猫との「相談」なんです。 もちろんぼくだって、今でも相談の毎日です。もう十何年も北海道の家で飼っているマーという名前のヒマラヤンのオスがいるんですが、ぼくがあまり家にいないでしょ? サチコという女の子がかわいがっていて、長らくその子の猫になっていたんです。ところが、サチコのお母さんががんになって、家に帰ったもので、去年、久し振りに大きくなったマーを抱いたんです。キンタマをそっと触ってみたら、キンタマの袋に入っているべきタマがないんです。これはキンタマが体の中に入っちゃう精巣潜伏の病気でね。お前、よう今まで生きてたね、と。やっぱりまだまだ猫のことがわかっていないと思いましたね。◆自分のおっぱいで動物を育てたい ぼくには長年の夢があってね。女性に生まれ変わって、自分のおっぱいでいろんな動物を育ててみたいんです。実際に、人が猫におっぱいをあげているところも見たことがあるんですよ。 チベットに行って、村長のお宅にうかがった時のこと。村長が留守なので家の中で待っていたら、7才くらいの息子がウワ~ンって泣きながら帰ってきた。すると奥さんが「おいで」と言って、左のお乳をパッと出したの。子供はそれにむしゃぶりついてチューチューして、すぐに泣き止んで幸せいっぱいって顔になった。 そしたら、へっついの上にいた猫が、「ニャ~ン」と鳴いてね。奥さん、「いいよ、お前もおいで」と右のお乳もパッと出して、猫がそのお乳を吸い出した。 猫と人間が1つずつお乳を吸って、幸せそ~にしてる。それはそれは素晴らしい光景でしたよ。※女性セブン2017年11月2日号
2017.10.25 07:00
女性セブン
ムツゴロウさん、側溝歩きが好きな愛猫の忘れられぬ思い出
ムツゴロウさん、側溝歩きが好きな愛猫の忘れられぬ思い出
 北海道浜中町に設立した動物王国でさまざまな動物たちと一緒に暮らしてきた、ムツゴロウこと畑正憲さん(82才)。 今もヒマラヤンの「マー」と暮らす愛猫家でもある。ライオンに噛まれたり、ゾウに踏まれたり、全身全力で動物と接するムツゴロウさんは、猫とどんなふうに暮らしてきたのか。ムツゴロウ流猫の愛し方とは――。 * * * ぼくはたくさんの猫と暮らしてきましたけど、なかでも忘れられないのは「ペコ」という名前の猫ですね。動物王国を設立する以前の、もう何十年も昔のことで、当時、ぼくはまだ横浜に住んでいました。 娘と一緒に1駅乗ったら1駅歩いて帰る、2駅乗ったら2駅歩いて帰るということをしていたんですけど、その途中にあった動物愛護協会に立ち寄った時に、しょぼーんとしている捨て猫がいて。娘と相談して、もらってきて飼うことにしたんです。 ぼくが家に帰ると、ペコはぼくの足音を聞いてスーッと玄関先にやって来て、文鳥のようにポンとぼくの肩に乗る。ぼくが「帰ったよ」と頬をすりつけて、「後で散歩行こうね」と言うと、スーッと家のなかに戻って行く。しばらくして「散歩行くよ」と言うと、またやってきて、ぼくらの後をついてくるんです。 猫はね、道を歩くより、暗いところを歩くのが好きなんです。ペコは側溝に降りて、側溝の中をサーッと歩いてついてくる。そんな猫でした。猫は音の生き物なんです。音で全部わかる。だからぼくは、帰った時にわざとバタバタと大きな足音を立てたりしてね。ペコには本当にいろんなことを教わりました。 これまでにあらゆる動物とつきあってきましたけど、ぼくはマニュアル化してつきあったことはありません。猫も同じです。今、何がしたいのか、どうしてほしいのか、自分の体に聞いて、猫に聞いて、猫と相談しながらいい関係を結んでほしいと思います。 例えば、犬や猫には下痢になるからミルクをあげるな、という通説がありますけど、ぼくはへそ曲がりだから、3日続けて猫にミルクをあげてみたの。そうすると下痢が止まって、ミルクが大好きになりました。猫は生後5か月たつと乳糖を分解する酵素が出なくなるから、急にミルクを飲まされるとアレルギー反応を起こして下痢しちゃう。 でも、3日続けて飲んでいると、“分解すればいいじゃないか”と腸が思って、ミルクをちゃんと消化するようになるんです。だからウチの猫たちはミルクが大好きですよ(笑い)。 最近は、犬でも猫でも「こういう時はこうする」みたいに、飼い方をマニュアルで考える人が増えていますけど、それではその猫のことは理解できません。マニュアル通りに飼っていたら、時間がきたら餌をあげて、トイレをパッと替えておしまいになっちゃう。それじゃ、つまらないじゃないですか。 猫は1匹1匹、全部違うんです。ヒゲの生え方も、ヒゲの動かし方も違う。そういうのをよ~く見ながら、飼うというより、一緒に住む。あなたの目の前にいる猫は、個性を持ったただ1匹の猫なんだから、その目の前にいる不思議な物体にぶつかって、学んでいくことが大切だとぼくは思います。※女性セブン2017年11月2日号
2017.10.23 07:00
女性セブン
「青春18きっぷ」を使って乗りたい「九州地方の絶景路線」5選
「青春18きっぷ」を使って乗りたい「九州地方の絶景路線」5選
「青春18きっぷ」のシーズンだ(発売期間:7月1日~8月31日。利用期間:7月20日~9月10日)。「青春18きっぷ」は、北は北海道から南は九州まで、1日あたり2370円でJRの普通列車が乗り放題。今年の夏は、ぜひ「青春18きっぷ」で鉄道旅行に出かけてみませんか? けれども「どの列車に乗ったらいいか分からない」という方も多いはず。そこで今回は、「青春18きっぷ」をこれまで100回以上利用し、日本全国のJR線をほぼ乗り尽くした鉄道旅行マニアの男性(40代)が、九州国地方の絶景路線を5線紹介します。【長崎本線(鳥栖~長崎)】「長崎本線は、福岡方面と長崎を結ぶ九州の主要幹線ですが、大変景色が良いことでも知られています。駅のすぐまえにサッカーチーム・サガン鳥栖のホームスタジアムがある始発駅の鳥栖駅を出発して佐賀県の県庁所在地・佐賀を過ぎ、肥前鹿島駅を過ぎてからがこの沿線の白眉。進行方向左側には有明湾が広がり、ムツゴロウで知られる干拓の海と雲仙岳を眺めることができます。 諫早駅を出て喜々津~長崎間には、長与を経由する『旧線』と、ショートカット路線の『新線』があります。所要時間は新線の方が早いものの、景色では旧線に軍配が上がりますので、行きと帰りで路線を変えてみると、車窓をより楽しめるでしょう」【久大本線(久留米~大分)】「久留米と大分を結ぶ久大本線は全線141.5km、九州を文字通り横断する長大な路線ですが、絶景が連続する上に立ち寄りスポットも多く、18きっぷ旅にはぴったりです。 久留米を出発した列車は筑後川に沿って進み、程なく到着する小京都・日田は、古い街並みが広がり、温泉が楽しめます。そして北山田~豊後森間では、まるで切り株のような、その名も『伐株山(きりかぶさん)』が面白く、『豊後富士』と呼ばれる由布岳を眺めながら進めば、由布院に到着します。これ以外にも沿線には温泉がいくつもありますので、ローカル線&温泉の旅が楽しめます」【大村線(諫早~早岐)】「大村線は、長崎県の2大都市である長崎と佐世保を結ぶ線。諫早と早岐はそれぞれ『いさはや』『はいき』と読みます。 諫早を出ると、まず到着するのは路線の名前にもなっている大村駅。大村湾に浮かぶ長崎空港は大村が最寄り駅で、車窓からも空港を見ることができます。そして列車は大村湾沿いを進み、松原~小串郷まで、穏やかな海の景色を長い間楽しんだ後に到着するのは、九州を代表する観光地・ハウステンボス。終着駅の早岐の近辺には、佐世保、有田、伊万里、武雄温泉など、見どころも多く、それらと組み合わせて楽しむと、旅に広がりが生まれそうです」【肥薩線(八代~隼人)】「全線124.2kmもあり、列車の本数が少ないため、全区間を乗れば半日が潰れてしまう肥薩線ですが、見どころが多く、乗客を飽きさせません。八代~人吉間は、九州を代表する河川・球磨川に沿って列車は進みます。途中駅の『一勝地』は、受験生やスポーツ選手などが入場券を買い求めることでも知られています。 人吉~吉松間は、「全区間が絶景区間といっても過言ではない必見ゾーン。線路が巨大な円を描く『ループ線』、列車が行ったり来たりを繰り返す『スイッチバック』など、珍しい線形が連続し、多くの鉄道ファンを集めています。 そして吉松~隼人間は、到着した駅の駅舎に要注目。中でも嘉例川駅は、まるで映画のセットのような木造駅舎がいまだに使われており、駅舎は登録有形文化財に指定されています。ローカル線の醍醐味が様々な形で凝縮されていますので、18きっぷ旅の初心者には打ってつけではないでしょうか」【指宿枕崎線(鹿児島中央~枕崎)】「指宿枕崎線はJRで最も南を走る線。沖縄にモノレールが開通するまでは、日本最南端の鉄道でした。列車は鹿児島中央を出発すると、まずは錦江湾沿いに薩摩半島を南下。噴煙をあげる桜島を眺めながら、小一時間列車に揺られると、日本屈指の温泉街・指宿に到着します。指宿駅には足湯がありますが、全国でも珍しい砂風呂でリフレッシュしたいものです。 その先の西大山駅はJR最南端の駅で、ホームに最南端を示す碑が立っています。駅からの眺めは素晴らしく、青春18きっぷのポスターに採用されたこともあるほど。ホームからは綺麗な円錐形の開聞岳が眺められます。 そして終着駅の枕崎は、言わずと知れたカツオの街。駅を降りると本当に鰹節の匂いが漂っています。帰りは来た道を引き返すも良し、バスで鹿児島に戻るも良し。特攻隊の基地として知られる知覧も遠くありませんので、あわせて訪ねるとよろしいかと思います」
2017.08.13 12:30
マネーポストWEB
2016年のスポーツニュース1位は
2016年重大ニュース【スポーツ】「こりゃエエな。最高や」
 2016年も『NEWSポストセブン』では数多くの記事を紹介し続けてきた。その中から編集部が、ネットで反響の大きかった記事を中心に、巷の重大ニュースとは、ひと味違う2016年の「重大ニュース」を厳選した。 ここでは【スポーツ】編ベスト10を紹介。トップ3の記事については、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が解説する。(以下「」内は中川氏のコメント)●スポーツ編1~3位【1位】■清原和博 シャブ使い3戦連続HR「こりゃエエな。最高や」(2月)「今年はスポーツ関連・薬物のニュースが多数ありましたが、これも今年の話なんですよね…。タイトルの法則としては『関西弁を使うと読まれる』というものがなぜかあり、この記事もその系譜に入ります。現役時代はシャブを使っていなかったという清原氏ですが、この記事の証言者は『使っていた』と言っているわけですね」【2位】■海外選手 内村航平のわき毛に「なぜ処理しない」とザワつく(8月)「リオ五輪で体操・内村が見事な金メダルを獲得した直後の話。日本のネットでも『なぜ内村はわき毛を剃らないのか』といった声が出るほか、むしろ『すがすがしい』という意見もあり、世界的な賛否両論を呼んだようです。ちなみに、1984年のロサンゼルス五輪の時の『アサヒグラフ』を読み直してみると、当時の東欧の女性アスリートの多くはわき毛がフサフサでしたよ」【3位】■ジョコビッチの声は魅力的 「鳩が集まった」と畑正憲氏(9月)「とにかく常人を超えているムツゴロウさん。動物研究の第一人者なだけに、テレビから流れるジョコビッチの声にハトが集まったという着眼点の鋭さにも納得できます。いや、単にジョコビッチの試合の時に庭にエサをまいただけでは…、なんて邪推はやめておきましょう」●以下、4~10位■熊切あさ美 ヤクルト山田とマンション通い愛をキャッチ(8月)■前田健太の母「しばらく連絡取り合うことを拒否されていた」(4月)■「よくやった!」60代男性の68%が「浅田真央は引退すべき」(11月)■三田友梨佳アナと西武・金子侑司 破局報道あったが交際継続(10月)■長嶋茂雄の生家が廃墟化で近隣から苦情 不法投棄被害も(10月)■大谷翔平の来季年俸 いくらが「適切」なのか?(10月)■貴乃花の長男がイタリアで靴職人修行 学歴とはサヨナラ(3月)
2016.12.20 16:00
NEWSポストセブン
畑正憲氏の「よーし、よしよし」 科学的根拠が存在
畑正憲氏の「よーし、よしよし」 科学的根拠が存在
 1980年よりテレビ番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』で人気を博した畑正憲氏は、81歳となったいまなお動物に愛情を注ぎ続けている。ムツゴロウさんの愛称で親しまれた畑氏といえば、動物との独特な距離感が印象的だが、ああいったスキンシップにはどのような意味が込められていたのか? 北海道標津郡中標津町のムツ牧場で暮らしている畑氏を、ノンフィクションライターの山川徹氏が訪ねた。(文中敬称略) * * *「ぼくは動物に触るとき『よーし、よしよし』ってやっているでしょう。あれも科学的根拠があるんですよ」──科学的根拠ですか……。「動物の身体を撫でるとオキシトシンという脳内物質が分泌されるんですよ。声でもオキシトシンは出るので、『よーし、よし』と言いながら撫でて試していたんです」 オキシトシンとは「幸せホルモン」と呼ばれて、ストレスを軽減して幸せな気持ちを促すとして、近年注目を集めている。もちろん人間も分泌する。「ぼくは大学院にいた約50年前からオキシトシンに着目していました。そしてあらゆる動物のおっぱいを触って、実際に吸って味を確かめて、オキシトシンが分泌されたことで起こる一頭一頭の変化を確かめてきたんです」──実際に味わったんですね(笑)。どんな動物の乳が一番でしたか?「優劣はないですね。でもあらゆる動物の乳を吸ってきました」 他者であろうが、他の種であろうが、畑に排除するような狭量な考えはない。中学時代、私は『ムツゴロウの放浪記』『ムツゴロウの青春期』……と図書館にあるムツゴロウ本を片っ端から読んで、獣医になりたいと本気で考えていた時期がある。改めて振り返ると、私は、畑の分け隔てないフェアな視線に惹かれていたのだ。【プロフィール】畑正憲(81)/動物研究者・1935年福岡県生まれ。満洲開拓団に家族で参加。6歳から小学校3年まで同地で生活。東京大学理学部卒業。学習研究社で記録映画製作に従事した後、作家として独立。1980年よりテレビ番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』がスタート。多忙を極めたが、趣味の麻雀のためなら徹夜も厭わなかったという。聞き手■山川徹(ノンフィクションライター)※SAPIO2016年10月号
2016.10.01 07:00
SAPIO
ジョコビッチの声は魅力的 「鳩が集まった」と畑正憲氏
ジョコビッチの声は魅力的 「鳩が集まった」と畑正憲氏
 ムツゴロウさんとして親しまれる畑正憲氏は、「そもそも人間も動物も同じ生き物。分けて考えるのが間違い」という考えの持ち主。そんな畑氏は、アスリートも一種の動物として見ているようだ。北海道標津郡中標津町のムツ牧場で暮らしている畑氏を、ノンフィクションライターの山川徹氏が訪ねた。(文中敬称略) * * * 8月中旬。リオ五輪が佳境を迎えていた時期であった。「ずっとテレビに釘付けだから大変ですよ。毎日寝るのが11時だから」──夜11時までオリンピックを見ているんですか?「いえ。昼の11時。ずっと中継を見ているから寝るのが昼前になってしまうんです。スポーツのことになると、ぼくはクレイジーだから。ボルトはダメだろうと思っていましたが、金メダルを取った。人類学的に見ても彼の身体は走るのに適しているんですね」 動物と麻雀に対してクレイジーなのは知っていたが、スポーツもそうだったとは意外だった。それにしても、だ。ボルトの体格の話はまだ分かる。クレイジーさ……いや、面白さを感じたのは、テニスのジョコビッチの話である。「ジョコはショットのたび『ウン!』『ウン!』と叫ぶでしょう。その声が聞こえると家にハトが集まってくるんですね。繁殖期のハトは鳴き合ってコミュニケーションを取るから、ジョコの声がよほど魅力的だったんですね」 やはり視点が違う。畑はアスリートを一種の動物として見ているからこそ、スポーツに対してもクレイジーだったのである。【プロフィール】畑正憲(81)/動物研究者・1935年福岡県生まれ。満洲開拓団に家族で参加。6歳から小学校3年まで同地で生活。東京大学理学部卒業。学習研究社で記録映画製作に従事した後、作家として独立。1980年よりテレビ番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』がスタート。多忙を極めたが、趣味の麻雀のためなら徹夜も厭わなかったという。聞き手■山川徹(ノンフィクションライター)※SAPIO2016年10月号
2016.09.15 07:00
SAPIO
畑正憲氏 オスのチンパンジーから激しく迫られた過去
畑正憲氏 オスのチンパンジーから激しく迫られた過去
 1980年よりテレビ番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』で人気を博した畑正憲氏は、81歳となったいまなお動物に愛情を注ぎ続けている。北海道標津郡中標津町のムツ牧場で暮らしているムツゴロウさんを、ノンフィクションライターの山川徹氏が訪ねた。(文中敬称略) * * * 畑は「あれを見てください」と書斎に飾られた一枚の写真を指さした。畑と大型のチンパンジーが草原で親しげに向かい合っている。人間を半殺しの目に遭わせて、ザンビアの収容所に送られてきたチンパンジーだったらしい。──人間に敵意を持っているわけですよね。怖くはなかったですか?「こっちが怖がっていると相手にも伝わり警戒しますからね。しかもぼくは好きで行っているわけですよ。いつ死んでもいいという覚悟で、正面から行く必要があるんです」 確かに畑は象に踏みつぶされそうになったり、熊に噛みつかれたり、ライオンに右手中指を食われたりと命を賭けて、動物と接してきた。「中指がなくなってから字や絵をかくのが厳しくなりました」と畑は右手で鉛筆を握ってイラストを描いて見せたが、悲壮感はまったくない。 ザンビアのチンパンジー施設には、人間に飼育されていたが様々な問題を起こして飼いきれなくなったり、捨てられたりしたチンパンジーが送られてくる。捨てチンパンジーを保護して、交配する相手をあてがって繁殖させるのが、施設の目的である。しかし畑が出会ったオスは、発情したメスを前にしても何もできなかったらしい。──何か問題があったんですか?「飼育されている時期に必要なモノを与えられていなかったんです」──食べ物の問題ですか。「それもありますが、食べ物は2次的、3次的なものに過ぎません。心の問題です。頭を撫でてやるだけでまったく違うんですけどね……。そういう体験をしていなかったので、彼はコミュニケーションが取れなかった。だから発情期のメスと交尾できなかったんです。ほ乳動物にとって性行為はひとつの壁なんです。同じ場所にオスとメスを入れても交尾するとは限りませんから。最終的に彼はぼくに恋をしました」──えっ、恋ですか? 畑さんもチンパンジーもオスですよね?「ええ。ぼくは、メスのチンパンジーとして彼と接しましたから。とても激しく交尾を迫ってきましたね。それはもうすごかったですよ」 畑のしゃがみ込む姿勢や手首の角度……。確かにチンパンジーっぽい仕草が伝わる写真だった。1時間メスとしてチンパンジーに付き合った。人間と動物を区別しない畑の真骨頂である。 畑は、チンパンジーが手を取る仕草を再現した。「こうして、そっとぼくの手を取って手の甲を優しく撫でるんですよ。そしてぼくの手をペニスに持っていって『しごいてくれ』って」──射精させたんですか?「うん」と畑はさらりとうなずいた。「彼はひとつの壁を乗り越えたんですね。テレビクルーも同行していましたが、放送できないからと撮りませんでした。もし撮影していたら貴重なシーンだったと思いますよ」 帰国した畑に、チンパンジーがメスと無事交尾できたという手紙が届いた。生命は単体では生きられず、繋がりが不可欠なのだとしたら、チンパンジーは文字通り畑の手を借りて、動物としての歩むべき一歩を踏み出したのである。(文中敬称略)【プロフィール】畑正憲(81)/ 動物研究者 1935年福岡県生まれ。満洲開拓団に家族で参加。6歳から小学校3年まで同地で生活。東京大学理学部卒業。学習研究社で記録映画製作に従事した後、作家として独立。1980年よりテレビ番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』がスタート。多忙を極めたが、趣味の麻雀のためなら徹夜も厭わなかったという。聞き手■山川徹(ノンフィクションライター)※SAPIO2016年10月号
2016.09.06 16:00
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犬に洋服を着せる行為に畑正憲氏「あれはあれでいい」
犬に洋服を着せる行為に畑正憲氏「あれはあれでいい」
 人間と動物に区別はない。その言葉を畑正憲ほど、純粋に実践した人間はいないのではないか。「生命として地球上に存在するためには単体では生きられない。生命同士の繋がりが不可欠なんですね。とすれば人間と動物の区別なんてないでしょ」 畑は事も無げにそう語った。そもそも1967年に刊行した畑のデビュー作のタイトルが『われら動物みな兄弟』。畑の生涯を貫く太い柱である。では、いま私たちは兄弟たる動物とどのような関係を築くべきなのか。社会のなかで動物はどうあるべきなのか。 しかし、である。いくつかの質問を投げかけたものの、急に黙りこくって外を見はじめたり、答えがちぐはぐだったりとどこか気もそぞろ……。幾度目かの質問に応えた畑は、また話を中断して窓の外のカラマツ林に目をやった。その視線を追うと窓を黒い小さな影がフッと横切った。畑は声を潜める。「……きましたね。こうやって毎日エサをもらいにくるんです」 窓のそばにまでやってきたエゾリスが、畑をジッと見詰めていた。野生動物との距離の近さに驚いていると畑は「左へ行け」とジェスチャーで示す。リスが指示通りに動くものだから、なおさら驚いた。隣室に入ると小窓の前で、後ろ足で立ったエゾリスが待っていた。「慣れるまでには時間がかかるから、いつ来てもいいように気を張っておかないといけないんです」 そう。畑は、エゾリスの来訪を待っていたのである。リスにエサをあげたあとは、幼いころからテレビで慣れ親しんできたムツゴロウさんそのままだった。 1971年に北海道の無人島に移住し、翌年厚岸郡浜中町にムツゴロウ動物王国を開く。さらに1979年にムツ牧場を開園。その後、21年間にわたり放送されたフジテレビの『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』を通して私たちが知った過剰にも感じる独特の動物愛は、81歳のいまなお健在だ。──いつから人間と動物に区別はないと考えるようになったんですか?「ぼくが若いころ動物行動学者の多くが『動物を客観的に見るためには、人間が介入しちゃいかん』と主張していたんです。でもぼくは逆なんじゃないかと思った。動物と人間のかかわりを考えないで、なんのための動物行動学か、と。徹底的にかかわっていこうと決めたんです」──一般的にはいまはペットくらいしか動物と触れあう機会はありません。「ぼくたちの時代に比べれば、確かにそうですね」と畑は満洲で過ごした幼少期を振り返った。「うちの前に豚舎がありましてね。朝、学校に行くために家を出ると、メス豚が子どもを生んでいた。ぼくらの世代は動物が本当に身近だったから、もうぜんぜん違いますよね」 でもね、と畑は続ける。「いまは犬に洋服を着せて散歩させている人がたくさんいるけれど、あれはあれでいいんです。人間が犬や猫を飼っているのか、飼われているのか分かりませんが、関係を築いていくわけですから、互いに変化していくわけでしょう。 動物と繋がるということは、自分が思い通りにならない世界を知ることなんですね。人間同士も同じです。一緒にいれば、快もあれば、不快もある。それが現実なんです。現実を知らないバーチャル社会を象徴するのが、こないだ障害者施設で起こった事件でしょう」 畑が言及したのは、相模原市の福祉施設で重度障害者19人が殺害された事件である。「あれは、自分の狭い世界をとことん突き進んでしまった結果、起きた事件です。要するに、広い愛情を他者に持てなかった。障害者は社会の邪魔だ、手間ばっかりかけやがって、と。自分の思い通りにならないことに我慢できなくなってしまったわけですよ」 19人を殺害した容疑者は、劣性遺伝子を排除する優生思想を唱えているという。事件は残虐極まりなく、絶対に許せない。ただ、畑に聞いてみたいことがあった。動物界は弱肉強食の原理に貫かれており、それは優生思想の原型なのではないか、と。「いやいや、強い者が勝つとは限らない。そんな単純な世界ではありません」と即座に否定した。「一夫一婦制の鳥のオスはほかの強いオスから自分の巣やメスを守るわけですが、ケンカしている最中に違う鳥が巣に忍び込んでメスと交尾する。遺伝子を調べると27%がつがいの子どもではないんですよ」(文中敬称略)【プロフィール】畑正憲(81)/ 動物研究者 1935年福岡県生まれ。満洲開拓団に家族で参加。6歳から小学校3年まで同地で生活。東京大学理学部卒業。学習研究社で記録映画製作に従事した後、作家として独立。1980年よりテレビ番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』がスタート。多忙を極めたが、趣味の麻雀のためなら徹夜も厭わなかったという。聞き手■山川徹(ノンフィクションライター)※SAPIO2016年10月号
2016.09.05 07:00
SAPIO
「CM流すの止めますわ!」(Syda Productions / PIXTA)
日清カップヌードルCM放映中止 私たちは何に落胆すべきか
「日清カップヌードル」のCMが抗議によって放送中止になった。大人力コラムニスト・石原壮一郎氏が騒動から考える。 * * * いやはや、日清食品にはガッカリです。批判が多かったからあわてて放送中止にしたのか、最初から「たぶん批判されるだろうけど、そのときは放送中止にすればいいよ。そこでまた話題になっておいしいから」と予定調和な炎上商法だったのか、どちらにせよ今回はガッカリさせられました。 おっと、勢いよくガッカリしすぎて、いきなり本題に入ってすいません。3月30日からカップヌードルの新CM「OBAKA’s UNIVERSITY」シリーズ第1弾がスタートし、けっこうあちこちで「面白い」「大胆」と評判になっていたんですが、批判の声があったということで4月8日に放送中止が発表されました。 銅像みたいなビートたけしが学長役で、矢口真里、小林幸子、新垣隆氏、ムツゴロウさんといった「いわくのある人」たちが先生役を務めて、自虐ネタを繰り出してくれるアレです。CMがスタートするとき、日清食品は企画意図をこうぶち上げました。〈現代のSNS時代は、非寛容な時代と言えます。挑戦すれば、揶揄される。失敗すれば、叩かれる。このままでは、みんながちぢこまり、だれも挑戦しなくなってしまう。〉〈人間は誰だって、一度や二度の失敗はする。「何かに夢中になって、バカになる力」「た­とえ失敗をしても、這い上がる力」いま求められるこの2つの力を、説教くさくなく、カ­ップヌードルらしいユーモアでメッセージしたい、と考えました。〉 たいへん素晴らしい! 全面的に同意するし、明らかに物議を醸すCMを作ることで身を持って挑戦する大切さを示してくれた日清食品に、心から敬意を表したいと思います。いや、思っていました。CMを放送中止にするまでは。 しかし、結局は他人の失敗を許したくない人たちの非寛容な声にちぢこまって、こういう残念な展開になりました。皮肉なものです。批判が集まったのは、どうやら矢口真里を起用したことに対して。「危機管理の権威」の准教授として登場し、教壇から「二兎を追うものは一兎をも得ず」と学生に教えるという設定で、いわば自身の不倫スキャンダルをネタにしているところも、批判する側に大義名分を与えてしまったようです。 最初からある程度の批判は覚悟していたはずですが、このところの不倫スキャンダルブームの影響で風当たりが予想以上に強かったのでしょうか。狙いは勇ましかっただけに、批判の声が上がっても「いや、中止にはしません」と毅然とはねつけてくれたら、さらに評価が上がったことでしょう。 あるいは、批判が来て放送を中止して、それがまた話題になるまでをハナから織り込んだ企画……ってことはないですよね。狙いではないにせよ、心のどこかで「そうなったらそうなったで」と思っていたとしたら、出演したタレントさんにしてみればいい面の皮です。イメージダウンの被害を被るのは、もっぱら出演者のほうですから。 とはいえ、日清食品にだけガッカリするのは、ちょっと酷だし筋違いかもしれません。昔から日清食品は、カップヌードルのCMで果敢な挑戦をしてきました。そして、何度もクレームで放送中止という憂き目に遭っています。 そのうちのひとつは、2005年に放送された「NO BORDER」シリーズの少年編。どこか外国の海辺。銃を持った少年兵が、厳しい表情で海を見つめています。そこに妹と思われる少女がやってきて、少年兵は笑顔に。いっしょにカップヌードルを食べるふたりをバックに「世界には30万人以上の少年兵が存在している。僕たちは何ができるのだろうか?」というメッセージが映し出されます。 どう見ても平和を願っている内容だし、悲しい現実を広く伝えて考えさせてくれる素晴らしいCMでした。しかし、「子どもに銃を持たせるのはよくない」「少年兵の存在を肯定しているようにも見える」という頭の悪いクレームのおかげで、放送中止になってしまいます。日清食品もCMを制作したスタッフも、さぞ残念で、くだらないクレームを寄せてくる「世間」に、さぞ激しい怒りやもどかしさを覚えたでしょう。 そんな悔しい経験を何度もしているのに、懲りずに挑戦を続ける姿勢は、たしかに今回のシリーズCMの企画意図を体現しています。ああいうことで大きくしくじった矢口真里にCM出演というチャンスを与えたことも、非寛容な現代社会への問題提起に他なりません。CMを見て「這い上がる力」の大切さを感じた人も、きっと多いでしょう。 ここぞとばかりに日清食品を責めても、クレーマーのみなさんと同じ穴のムジナになるだけかも。 本当にガッカリしたほうがいいのは、偏狭な正義感に基づいた目先の自己満足のためにくだらないクレームをつける輩がたくさんいる社会や、クレームを毅然とはねつけることが許されなくなった状況に対してです。たとえば、不倫憎しでクレームをつけて世の中を窮屈にしても不倫は減らないし(むしろ増えるのでは?)、少なくとも目をつり上げている当人を不幸にするだけだということが、なぜわからないのでしょうか。 日清食品はHPの「カップヌードルのCMに関するお詫び」で、こう言っています。〈今回のCMのテーマであります、「CRAZY MAKES the FUTURE.」のメッセージを伝える「OBAKA’s UNIVERSITY」シリーズは、若い世代の方々にエールを贈ることが主旨であり、今後も、そのテーマに沿って、このシリーズをよりよい広告表現で、引き続き展開してまいります。〉 ぜひまた、アッと驚く挑戦的なCMを送り出して、何度も這い上がってもらいたいものです。カップヌードルにお湯を注いだときのように、ワクワクした気持ちで待たせていただきましょう。次の大胆な挑戦を楽しみに待つ気運を盛り上げることは、くだらないクレームをつける輩が蔓延するトホホな状況へのささやかな対抗策でもあります。
2016.04.09 16:00
NEWSポストセブン
ムツゴロウさんが「動物嫌いになった」新聞報道の真相
ムツゴロウさんが「動物嫌いになった」新聞報道の真相
〈動物愛 ふっと消え 今は小説書きたい〉──1月29日付の毎日新聞夕刊に掲載された“ムツゴロウさん”こと畑正憲氏(80)のインタビューが波紋を広げている。記事ではムツゴロウさんは死ぬまでにブラジルを舞台にした女性の一代記小説を書きたいといった構想を語っている。そして思わず目を疑ったのがこのコメントだった。〈動物でも人でも食べ物でも、好きになると徹底的に究めたくなる性分を、「自分でも怖いくらいの愛情過多症」と呼んでいた。「熊とか馬とかを命がかかっちゃうくらい愛するんです。だけど70を超えたころから、ふーっとなくなったんですね」 のめり込まず、距離を置いて楽しめるようになったが、原因はまだ究めていない〉 かつてライオンに指を食いちぎられた際も「これくらいは傷に入りません」と笑っていたほど、動物愛に溢れていたムツゴロウさんだけに、「動物愛がなくなった」という告白はショッキングだ。しかもその原因は“セックスへの欲情”がなくなったことだという。 真意を訊くため、ムツゴロウさんを訪ねると玄関先には40代半ばの男性が。「お先にどうぞ」と促され、インターフォンを押すと女性スタッフが出てきて、興奮気味にこう語った。「本当に困っているんです。毎日新聞にあんなこと書かれちゃって!」 あれ、何か話が違う……。戸惑う記者の横から、“先客”がおもむろに「私が毎日新聞の……」と名乗り出た。すると女性スタッフの目の色が変わり、その毎日記者に一気に捲くし立てた。「あなたがそうなの!? もう、何であんなタイトルなの! 本人は、まだ動物の番組も専門学校の講師もやってます。動物への愛がなくなったなんてことはありませんから!」 その剣幕を前に、毎日新聞を名乗った男性は平身低頭するばかりだった。ムツゴロウさん側の反論について毎日新聞に見解を求めたところ、「該当部分をお読みいただければ、“命がかかっちゃうくらい愛する”ことがなくなり、“のめり込まず、距離を置いて楽しめるようになった”ということがご理解いただけると思います」とのことだった。 だとするとタイトルの“飛ばしすぎ”のようにも思えてしまうが、ムツゴロウさんの動物愛が健在だったのなら喜ばしい限り。※週刊ポスト2016年2月19日号
2016.02.09 07:00
週刊ポスト
2014年重大ニュース【芸能】江角ママ友いじめ問題の発端記事
2014年重大ニュース【芸能】江角ママ友いじめ問題の発端記事
 2014年も『NEWSポストセブン』では多くの記事を紹介し続けてきた。その中から編集部が、ネットでの反響の大きかった記事を中心に、ジャンル別に2014年の「重大ニュース」を厳選。ここでは【芸能】編ベスト10を紹介しよう。 巷の重大ニュースとは、ひと味違う話題記事が満載。トップ3の記事については、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が解説する。(以下「」内は中川氏のコメント)●2014年重大ニュース【芸能】編1~3位【1位】■ブログでいじめ告白した江角マキコにママ友が「抗議声明文」(8月)「たくさんアクセスされた記事です。江角さんと言えば、この後『バカ息子』落書き騒動や『なぜかテレビで夜の営みを詳細報告』など斜め上の方角への進撃を開始するわけですが、それの発端となった出来事ということで、思い出深いです。かつて小森純を正論で一喝していた江角さんはどこに行ってしまったのでしょうか……」【2位】■故TENNさんの母 妻・上原多香子に「息子の骨渡せん」の理由(10月)「『またポストセブンがえげつない記事出しやがった』とタイトルだけで言われた記事です。しかし、読んでいくと実にうなずかされるオチが待っており、『これは良い釣り』などとも言われたものです。TENNさんのご冥福をお祈りします」【3位】■ムツゴロウさん 都内のペット禁止マンションでひとり暮らし(6月)「えっえっえっ??? これってどーいうこと? と思わせるようなネタではあるのですが、これが事実なのだから仕方ない。ネットにはムツゴロウさんのネタってあまり出ないものですから、ムツゴロウさん情報を渇望する人々(どんな人だ!)にとっては、絶対に読まねばならぬ記事だったようです。この後、ムツゴロウさんがゲームのCMにも出たりするなど、この頃から露出は高まってきましたね」●以下、4~10位【4位】■ASKAの長男「何度も打つよ残さず打つよ」と替え歌を歌ってた(5月)【5位】■日テレ木村優子アナ出向 女子アナのタレント化で局と対立か(6月)【6位】■共演者キラー佐藤健 共演していない森カンナと深夜にデート(6月)【7位】■『路線バスの旅』でお蔵入り 蛭子能収が店主激怒させた失言(9月)【8位】■ガチャピンとムックがいつのまにか「声変わり」していた事情(8月)【9位】■水卜アナ「ぽっちゃりイジり」に耐え切れず収録後に大号泣(7月)【10位】■ネットの「加トちゃんがヤバい」説にロケ地の住民が同調する(7月)
2014.12.20 16:00
NEWSポストセブン
畑正憲氏
畑正憲氏がスマホゲームCMに登場 CMタレントとしての価値は
昨今テレビCMではスマートフォンのゲームのCMが多数登場しているが、7月5日からは、ムツゴロウさんこと畑正憲氏(79歳)が登場する『メルクストーリア- 癒術士と鈴のしらべ-』(Happy Elements社)が開始された。畑氏にとって、商品関連のCM出演は2006年以来のこと。 同ゲームは、「ファンタジックコミカルRPG」を謳い、登場キャラクターは自身と味方、そして敵であるモンスターも含めて可愛らしいキャラが登場。ユーザー同士の協力プレイも駆使しながら、様々なクエストをクリアーしていくもの。現在オンエアされている「バトル篇」の内容は、NHKの朝ドラ『あまちゃん』でGMT47の小野寺薫子役を演じた優希美青(ゆうきみお・15歳)がカフェで同ゲームをしていると、65歳年上の畑氏が隣で同ゲームに熱中している内容だ。優希がゲームでうまくいったところで「よーし!」とはしゃいでいると、隣の席の畑氏も同じゲームをしている。畑氏は興奮しながら「いやーしいやーし(癒し)」と言いながら(登場人物の)「つららちゃん『いやし!』!」「コーネリアちゃん『いやし!』」と叫び、優希は若干戸惑う。 スマホゲームに関しては、若者のものという印象があるが、なぜ、畑氏がCMタレントに採用されたのか。Happy Elementsの新井元基社長はこう語る。「今回のCMのテーマは『癒し』としましたが、『癒し』を表現したい場合、普通はグラビアアイドルとかを起用しがちですよね。でも、このゲームは男性も女性も、そして幅広い年代の方に認知していただきたいので、グラビアアイドルは違うかな、となりました。そこで、突飛な発想ではありますが、微笑みながら動物を愛でるムツゴロウさんのイメージが『癒し』としてしっくり来たんです。私は34歳なので、ムツゴロウさんの番組とかは見ていたので知っていたのですが、果たして20代以下の若い人はムツゴロウさんを知っているのか? と思ったのですが、若い知人らに聞いたら意外と高い認知度を持っていましたので、登場していただきました」 新井氏はこのように考えたようだが、CMの専門家はどう考えるのか。大手広告代理店のキャスティング担当スタッフは、畑氏のCMタレントとしての現在の位置づけについてこう語る。「私達は、普段からタレントのイメージ調査などをしていますが、実際、調査をしてみると本当に幅広い世代の人がムツゴロウさんのことを知っていました」 だが、畑氏はそれほど最近はテレビに出ていないし、CMに関しては8年間出ていない。一体どこに若者との接点があったのか。「実は、ムツゴロウさんの番組に慣れ親しんでいる30代以降の小中学校の先生方が、参考教材として、ムツゴロウさんに関連した書籍などを生徒に紹介しているのです。だから、テレビにはあまり出ずとも、『動物の専門家=ムツゴロウさん』のイメージは若者やお子さんにもあることが分かりました。『魚の専門家=さかなクン』と同じ構図があるようです」 幅広い世代に知られているムツゴロウさんだが、果たして、今後CMタレントとしてさらなるオファーはあるのか。芸能事情に詳しいライターのシエ藤(しえふじ)氏はこう語る。「大いにあると思いますよ。最近の芸能界のトレンドは『復活ブーム』です。元々名前が知られている人が一定の目立たない時間を経て、大ブレイクする例が増えています。有吉弘行、坂上忍、ヒロミ、田原俊彦などが、『復活ブーム』に乗っている感じがしていますよね。そして、今でもテレビ番組では動物を扱うと視聴率も良くなりますし、ムツゴロウさんだったら、その絡みもあるし、久々のCM登場で希少価値があるだけに、これからブレイクする可能性はあります」 79歳にしてのメディアでの再ブレイクあるか? シエ藤氏は「高齢者再ブレイクの先駆けになったら往年の著名人に勇気を与えますよね」と、今後の芸能界に与えるインパクトについても言及した。
2014.07.05 07:00
NEWSポストセブン
ムツゴロウさん 都内のペット禁止マンションでひとり暮らし
ムツゴロウさん 都内のペット禁止マンションでひとり暮らし
 動物たちと過剰なまでのスキンシップをしているイメージの強い“ムツゴロウさん” こと畑正憲さん(79才)は今、東京で、動物とは無縁のひとりぼっちの生活を送っていた。 現在の彼の住まいは、高級ブランドショップや流行りのレストランが建ち並ぶ、都内でも有数のおしゃれな街のヴィンテージマンションだ。「あぁ、ムツゴロウさんね。ここに越してきて4~5年になるんじゃないですか? 会えばにっこり笑って挨拶してくれるんですよ。そういえば、いっつもおひとりですねぇ…」(近所の住民) と、そんな話を聞いてるそばから、ムツゴロウさんがマンションから出てきた。えっ?スーツ? 青のスーツに合わせていたのは、オレンジ色のポロシャツという目をひく組み合わせだった。北海道の大自然の中で、動物と戯れている作業着のイメージとは正反対。「近所で買い物をしているのをよく見かけますが、いつもジャケットを着ています。部屋着みたいなジャージー姿とかは、まず見たことないですよ」(別の近所の住民) 奥さんは? 動物は一緒じゃないの? そんな謎をさらに深めるように、マンションの規約を見るとそこには、はっきりと「ペット不可」の文字があった。 東京暮らしを決めた時、ムツゴロウさんは「80才になったら、ほんとに好きなことをやりたい」と周囲に打ち明けていた。芸能関係者が続ける。「奥さんと娘さんは北海道で暮らしているので、完全に別居状態です。でも仲が悪いとかではなく、ちょくちょく連絡もとってますし、年に2回は北海道に帰るそうですよ。いつもひとりでつまらないのかな?と思って聞いたことがあるんですが、“寝ないで本を読んだり、麻雀したりで忙しいから”と言ってました」 マンションに帰るムツゴロウさんに、直接その疑問をぶつけてみると…。──もうこちらに住んで長いんですか?「ん…忘れちゃったな。覚えてないです」──奥さんとは離れて生活してるんですか?「北海道と行ったり来たり。家内も元気なので、何も心配することはございません」──ペット禁止みたいですけど、もう一度動物たちと暮らしたいとは思わないんですか?「…(無言)」 記者がさらに質問を続けようとするが、ムツゴロウさんは79才とは思えない早歩きでそのままマンションの中へ消えていった。※女性セブン2014年7月3日号
2014.06.20 07:00
女性セブン

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