芸能

インド映画『RRR』が大ブーム 「100%の勧善懲悪」「全部がクライマックス」など人気の理由

アカデミー賞授賞式ではパフォーマーたちによる『ナートゥ・ナートゥ』が披露された(写真/アフロ)

アカデミー賞授賞式ではパフォーマーたちによる『ナートゥ・ナートゥ』が披露された(写真/アフロ)

《感情が迷子》《あまりの刺激にしばらくバグる》《この後巻き戻し&再生を繰り返し飛行時間が溶けました》──女優の杏(36才)がインスタグラムでこうコメントするほどハマったのがインド映画『RRR』だ。帰国便で鑑賞し衝撃を受け、日本に到着後、すぐに「RRR行くぞ」と兄に電話。映画館で3回鑑賞したという。さらには劇中歌の弾き語り動画を公開するなど、完全に「RRR沼」に落ちている。

 ほかにも伊集院光(55才)ら芸能人が大絶賛。若槻千夏(38才)がインスタグラムに《人生で1番好きな映画をRRRにします!!》と投稿すると、アンミカ(51才)がそのコメント欄に《私も明日また大阪で兄と行くー!3回目!笑》と返信するなど、その魅力に取りつかれているのだ。

 公開が始まった2022年10月から半年たったいまもロングランヒット中で、日本での興行収入はインド映画として初めて10億円を突破した。お笑いタレントの石出奈々子(38才)が言う。

「タイトルからしてナゾすぎるのに、周りの芸人仲間の口コミがすごかったので、これは絶対に見に行くしかないと……。夫と一緒に見ましたが、ふたりでどハマりしました!」

 ウッチャンナンチャンの2人もラジオで「大映ドラマと仮面ライダーが一緒になったような作品」(南原清隆・58才)、「走れメロスが2人いる感じ」(内村光良・58才)と感想を言って盛り上がるなど、広くて深いRRR沼。ハマる理由は7つあった!

芸能人も大ハマり(写真/アフロ)

芸能人も大ハマり(写真/アフロ)

◆忖度ゼロ!「100%の勧善懲悪ストーリー」

 映画の舞台は1920年代、イギリス植民地時代のインド。イギリス総督に理不尽に連れ去られた村の娘を取り戻そうとする村の守護者・ビームと、祖国奪回の野望を胸にイギリス側の警察官になったラーマの友情を軸に物語が展開する。

「イギリスをこんなに悪く描いて大丈夫?と心配になるほど勧善懲悪で、話がわかりやすい。邦画は繊細なので悪い方にも正義があると描きがちですが、そういった描写は皆無でした。忖度が一切ないから気持ちがいい。頭をからっぽにして楽しめます」(石出・以下同)

◆コロナ禍でたまったストレスが発散できる

 コロナ禍のストレスに加え、社会・政治不信で鬱積した感情を持つ人が多い現代。そんな人こそ、この映画を見てほしいと石出は続ける。

「法律や階級、身分もおかまいなしに、正義や家族のために大暴れしてくれる屈強な男たちを見ているとスカッとします。血湧き肉躍る彼らの活躍ぶりに、普段の生活で感じたストレスが発散できます」

関連キーワード

関連記事

トピックス

ポジティブキャラだが涙もろい一面も
【独立から4年】手越祐也が語る涙の理由「一度離れた人も絶対にわかってくれる」「芸能界を変えていくことはずっと抱いてきた目標です」
女性セブン
大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
《元同僚の賭博疑惑も影響なし?》大谷翔平、真美子夫人との“始球式秘話”で好感度爆上がり “夫婦共演”待望論高まる
NEWSポストセブン
木本慎之介
【全文公開】西城秀樹さんの長男・木本慎之介、歌手デビューへの決意 サッカー選手の夢を諦めて音楽の道へ「パパの歌い方をめちゃくちゃ研究しています」
女性セブン
綾瀬はるかが結婚に言及
綾瀬はるか 名著『愛するということ』を読み直し、「結婚って何なんでしょうね…」と呟く 思わぬ言葉に周囲ざわつく
女性セブン
強く、優しく、凜とした母を演じる石田ゆり子(写真/NHK提供)
《『虎に翼』で母親役を好演》石田ゆり子、プロデューサーや共演者が驚いた“愛される力”「ストレスかかる現場でも動じない人」
週刊ポスト
羽生結弦のライバルであるチェンが衝撃論文
《羽生結弦の永遠のライバル》ネイサン・チェンが衝撃の卒業論文 題材は羽生と同じくフィギュアスケートでも視点は正反対
女性セブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
中森明菜
中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
女性セブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン