杏はラーマ役のラーム・チャランと写真を撮って大喜び(インスタグラムより)

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◆体感時間は3分!? すべてがクライマックス

『RRR』は3時間の超大作。休憩もなく、その長さに二の足を踏む人もいるようだが、見た人たちは「まったく長く感じなかった」と口を揃える。

「“3時間が3分に感じられた”という芸人仲間もいたくらいのおもしろさ。さすがに私の体感は3分ではなかったけれど一瞬も飽きることなく、3時間見事に楽しませてくれました。見終わった後は、一生懸命走り切った後に似た爽快感がありました」

 内村もラジオで「全部がクライマックス」「クライマックスの後に、またクライマックス」「口を開けたまま見ていた」と“実質3分”の映画体験を振り返っている。

◆制作費97億円「迫力のシーン」と「映像力」

 そう感じさせる1つが迫力ある映像の力。製作費はインド映画史上最高の約97億円だ。

「冷静に考えたらツッコミどころ満載なストーリーや演出なんですけど、ツッコむ時間を与えないほど次々に迫力あるシーンが続きます。

 特に印象的だったのは、初対面の主人公2人が、目が合った瞬間に阿吽の呼吸で窮地に陥った子供を救出する場面。その救出方法も予想をはるかに超えるもので、開始から30分も経っていないのにそこで映画が終わってもいいくらいの盛り上がりでした。ビームが村の娘を奪還するために宮殿を襲撃するシーンも衝撃。猛獣たちが放たれるんですが、こんな攻め方があるのかと驚きました」

 伊集院も自身のラジオで「『待ってました!』みたいなことがいっぱい起こる」と評している。

◆「お約束」のダンスがすごすぎる

 熱狂的なファンを生んだ理由の1つである劇中歌『ナートゥ・ナートゥ』は、足を激しく振るダンスナンバー。この曲は今年3月、第95回アカデミー賞でインド映画として初めて歌曲賞を受賞した。

「不思議なリズムの見たこともないジャンルのダンスで、“倍速再生しているのでは?”と疑うほどのスピード感です(笑い)」

 インド映画といえば、大ヒットした『ムトゥ 踊るマハラジャ』(’95年公開)に代表されるように、唐突に出演者が踊り出すのが「お約束」だが、『RRR』はちょっと違うと石出は話す。

「踊り出すシーンがストーリーの中にうまく組み込まれていて、違和感がない。自然にダンスの世界に引き込まれました」

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