芸能

《『虎に翼』で母親役を好演》石田ゆり子、プロデューサーや共演者が驚いた“愛される力”「ストレスかかる現場でも動じない人」

強く、優しく、凜とした母を演じる石田ゆり子(写真/NHK提供)

強く、優しく、凜とした母を演じる石田ゆり子(写真/NHK提供)

 日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった三淵嘉子氏をモデルにしたNHKの朝ドラ『虎に翼』。男性優位が当たり前だった昭和初期の女性を取り巻く環境のなかで、強く、優しく、凜とした母を演じるのが石田ゆり子(54)だ。

「女の幸せは結婚」との考えから、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)に立ちはだかる最初の大きな壁となるのが母・はるだった。その後、家計も家事も完璧に管理するしっかり者のはるは、法律家を目指す寅子を後押しすると決め、心強い存在になる。

『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』著者の田幸和歌子氏が語る。

「これまでの朝ドラの多くは“ヒロイン至上主義”でしたが、『虎に翼』は男女を問わず、あらゆる登場人物が自分の立場や境遇について言いたいけど言えずにいたモヤモヤした思いを拾い上げて、声をあげていこうとするところに魅力があります」

 なかでも初回から存在感が光っているのが、石田が演じるはるだ。田幸氏は「新たな朝ドラの母親像」だと言う。

「当初は自分の価値観を押しつける母親なのかと思わせますが、実ははるさん自身が勉学に励みたかったのを諦めさせられた過去があり、これからの時代を生きる娘は違う生き方でいいと応援する立場になる。上品で美しく、優しく包み込んでくれるような女性で、男性にとって理想の妻に見えると思いますが、はるさんの一番の魅力は賢いこと。

 夫の直言(岡部たかし)が贈収賄の嫌疑をかけられた時にも、無罪になった決め手は、はるさんが毎日欠かさず冷静に物事を記録していた日記でした。心優しい女性である一方で、強い芯を持っているという点は石田さんご本人のイメージにも重なっていて、ぴったりの役柄です」

関連記事

トピックス

昭和館を訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年12月21日、撮影/JMPA)
天皇ご一家が戦後80年写真展へ 哀悼のお気持ちが伝わるグレーのリンクコーデ 愛子さまのジャケット着回しに「参考になる」の声も
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
《ジャンボ尾崎さん死去》伝説の“習志野ホワイトハウス豪邸”にランボルギーニ、名刀18振り、“ゴルフ界のスター”が貫いた規格外の美学
NEWSポストセブン
西東京の「親子4人死亡事件」に新展開が──(時事通信フォト)
《西東京市・親子4人心中》「奥さんは茶髪っぽい方で、美人なお母さん」「12月から配達が止まっていた」母親名義マンションのクローゼットから別の遺体……ナゾ深まる“だんらん家族”を襲った悲劇
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
1年時に8区の区間新記録を叩き出した大塚正美選手は、翌年は“花の2区”を走ると予想されていたが……(写真は1983年第59回大会で2区を走った大塚選手)
箱根駅伝で古豪・日体大を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈3〉元祖“山の大魔神”の記録に挑む5区への出走は「自ら志願した」
週刊ポスト
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
〈タバコに似ているとの声〉宮内庁が加湿器と回答したのに…秋篠宮さま“車内モクモク”騒動に相次ぐ指摘 ご一家で「体調不良」続いて“厳重な対策”か
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト
米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン