「理想の妻像」が変化している
プロ野球選手の夫婦のカタチは三者三様だ。侍ジャパンの最年長選手としてWBCに出場したダルビッシュ有(36才)は、大会期間中、妻・聖子さん(42才)への感謝を幾度となく口にしていた。レスリングの元世界女王の聖子さんは、5人の子供の世話をするかたわら、トレーニングやメンタル面からのサポートも行っている。プロ野球選手の「理想の妻像」は変化している。元プロ野球選手の広澤克実さんが証言する。
「かつては成績が振るわないと、妻への風当たりがとても強くなりました。活躍できないのは、家庭で体調管理ができていないからだ、と妻の責任のようにいわれていた時代があったんです」
球界関係者が続ける。
「少し夫が不調になっただけで、“食事がまずかったからかな”とか“自分がトイレ掃除をさぼったからかな”とか、考えても仕方がないことで悩んでしまっていたこともあったそうです。そうならないように、プロ野球選手の妻は、自分の夢やキラキラした生活はさておいて“夫のためにできることをやる”という人が多かった」
大きく変わってきたのは、野球選手の年俸水準が上がってきてからだという。
「以前はいまほど年俸が高くなかったので、夫にはできるだけ長く現役生活を続けてもらう必要があった。しかしいまは選手の給料が高くなり、1年で5億円を稼ぐ選手もいます。しかも、最高税率は以前より下がった。使っても使い切れないくらいのお金を稼ぐこともできますよ。引退後の家計の心配をする必要がないとなれば、妻側も自分のことを考える余裕が出てくるでしょうね」(前出・広澤さん)
里田と板野の対決の第1ラウンドは引き分けといったところ。勝負の行方やいかに。
※女性セブン2023年4月27日号