(観光協会のHPより)

幌加内町にある朱鞠内湖の様子(観光協会のHPより)

「クマの生息地域ですので、毎年のように目撃情報はあります。今年は5月9日に今回の場所の近くで釣りをしていた人からクマの目撃情報がありました。大きさや時間帯はわかりませんが、注意喚起はしておりました」(幌加内町観光協会)

 事態に進展があったのは、15日午後。クマの駆除に向かったハンターが男性が釣りをしていた周辺で「人の体のようなものを見つけた」と、警察に通報。また、ハンターらは釣り場近くで男性を襲ったとされる1.5メートルほどのオスのクマ1頭を駆除した。

 現時点で発見された「人の体のようなもの」と行方不明の男性との関連性は不明だが、動物研究家のパンク町田氏は、「2月の終わりから4月にかけて、冬眠から目覚めたばかりのクマは要注意」と、指摘する。

「北海道のみに生息するヒグマは、一般的に2月の終わりから4月にかけて冬眠から目覚めます。冬眠中は赤ちゃんを育てているのですが、今の時期はちょうど子育てが一段落し、外に出て来る頃です。冬眠明けは冬眠前にくらべて体重が約30%減っている状態で、エサを探し回っている状況だと言えます。これから発情期に入るオスであれば、気が荒くなっている状態であることが想定されます」

 ヒグマには「背を向いて逃げるものを追いかける」習性があると、町田氏は語る。

「通常、ヒグマは人を食べません。最初は捕食のためではなく、単なる興味本位で近づいてくることが多いです。ただ、ヒグマに遭遇してしまった際に背を向けて逃げてしまうと、捕食対象になる可能性が高まってしまう。対策としては、ラジオや携帯電話のスピーカー機能を活用して、大きな音を鳴らし続けることが大切です。もしもの時、ヒグマに襲われないために私たちができることは、ヒグマがいる場所には絶対に近付かないことです。土地勘のない旅行者などは、あらかじめその土地をよく知る地元の方に話を聞き、ヒグマが出没する可能性のある場所を把握しておくことが重要です」

 行方不明となっている男性を襲ったのは、駆除されたオスのクマなのだろうか。警察が関連性を調べている。

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