「太ももかいかいストレッチ」も、骨盤周りの筋肉を柔らかくすることで、腰痛の予防になる。
「このストレッチは、骨盤の筋肉である中殿筋(骨盤と太ももの大腿骨をつなぐ筋肉)を横に引き伸ばすものです。これにより骨盤の動きがよくなり、可動域拡大が期待できます。さらに、このストレッチを習慣づけることで普段から骨盤を意識した動作が身につき、体を大きく曲げたり反らしたりする際の腰の負担が分散されて、腰痛の悪化を防いでくれます」
日常生活では、前屈みになって物を拾う動作や、重いものを持ち運ぶ時、または高所にあるものを取る時など、腰に負担をかけすぎることが痛みの原因となることが多い。そうした時に助けとなるのが、骨盤のスムーズな動きというわけだ。
「ストレッチで筋肉をほぐしたり運動療法を実践することは、多くの人が悩むひざや腰の痛みの軽減にもつながります。適切なトレーニングを実践し、100歳まで杖要らずの丈夫な足腰の実現を目指していただきたい」
今日からの実践が、老後の丈夫な足腰をつくる。
※週刊ポスト2023年6月2日号