医療関係者が「本当はのませたくない」市販薬

医療関係者が「本当はのませたくない」市販薬

C美:その通りで、薬の良しあしは成分によるといっても過言ではない。私は市販薬を買うときはインターネットを使いますが、その際は成分表の含有量を見比べて、同じ成分でより安く、添加物や混じり物が少ないのを購入しています。中小の製薬会社だと通販メインで販売していることがあって、成分が同じなのに大手メーカーの3分の1の値段で質の高いものが買えることがあります。

A子:また、覚えておいてほしいのは「医薬品副作用被害救済制度」です。医薬品を適正に使用していた場合、副作用によって、入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じたときは、国から医療費や年金などの給付を受けることができます。副作用のない薬はこの世にないですからね。

B男:ぼくも、医療者だからこそ大きな声で言いたい。日本人って薬を安全なものだと信じて疑わない傾向があって、薬をもらうために病院に来ているような患者さんも多い。そこにつけ込まれて医療者側の利益のために“なぜこれが?”と思うような薬が処方されている側面もあって、非常に歯がゆいです。患者側も知識をつけて、無駄な薬はのまないと行動で示すことも大事だと思う。

A子:患者さんが変われば、業界も変わらざるを得ないですからね。自分の体の声を聞いて、本当に必要な薬だけをのんでほしいです。

(了。第1回から読む

※女性セブン2023年6月8日号

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