創立者のリナ・ローズ氏
「入校するときに『途中で辞めても授業料の返金がある』と説明されましたが、実際のところ返ってきていません。リナさんの息子Aさんが2021年頃にまだ10代でスクールのクリエイティブ・ディレクターに就任しましたが、彼が何かしていた記憶はありません。保護者の中にはスクールやリナ氏の金銭事情に違和感を覚える人々もいます」
「Xスクール」はメディアに取り上げられる機会も多く、注目を集めていた。経済誌記者が、保護者たちから同校の魅力とされていた点について語る。
「『Xスクール』では“スクールコンシェルジュ”が常駐し、スクールに通う子どもたちのサポートはもちろん、その家族全員のための家探しやレストランの予約までサポートしていました。
また、大手セレクトショップの創業者で名経営者として知られる人物が『グローバルに通用する子を育てる場所になれば』と期待を込めて参画していました。子どもを通わせていた人気芸能人も多数おり、そういった点に惹かれて入学を決めた保護者は多いことでしょう」
華やかなコンセプトにふさわしく、本部はアメリカのビバリーヒルズに置かれている。
「ただ、この住所で調べてみると、月7万円程度で住所を借りられるバーチャルオフィスがヒットするのです。同じ住所にコワーキングスペースなどもあるため、実際どのような形態のオフィスなのかは不明ですが、なんにせよ本部をビバリーヒルズに置くことでキラキラ感を演出しようとしていたのかもしれません」(前出・経済誌記者)
キラキラした高級スクールに似合わない、ドロドロしたトラブルはいつ収束するのか。
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