ビジネス

【スシロー】湯呑みペロペロ少年と父親は会社側に謝罪、それでも「6700万円訴訟を増額」の本気度 弁護士費用と印紙代で訴訟コストは数百万円

問題となった迷惑動画(SNSより)

問題となった迷惑動画(SNSより)

 回転寿司チェーン「スシロー」の岐阜店内の店舗で、少年が共用のしょうゆ差しの注ぎ口や湯呑みをペロペロと舐める動画が拡散した問題。運営会社の「あきんどスシロー」が少年側に約6700万円の損害賠償を求めた訴訟が起こされたことが報じられたが、同訴訟で、スシロー側は損害賠償請求額を増やすことがわかった。訴状の中でその方針が記されていた。

 少年側は請求棄却を求める答弁書を提出しており、迷惑行為は認めた上で「回転寿司業界は競争が激しく、現場となった店舗の立地を踏まえると、客の減少の原因は同業他店との競合も考えられる」と主張している。

 事件の発端となった動画は、1月29日頃、SNSに投稿された。金髪の少年が醤油ボトルを舐めたり、積み上げられた湯呑みを手に取りペロペロと飲み口を舐め回し、再び元の位置に戻す様子が映っていた。

 この動画が大きく報じられて社会問題になった直後、スシロー側に対して少年と保護者から連絡があり、1月31日に面会して謝罪が行われていた。しかし、スシローは警察へ被害届を提出しており、被害届は取り下げず、「刑事、民事の両面から厳正に対処してまいります」とコメントしていた。

 少年の父親は「週刊ポスト」の取材に応じ、謝罪に行った事実を認めた上で、本人の様子について「もうすごく……反省しているというか…」と涙ながらに語っていた。父親は記者の目をしっかり見ながら話し、実直な性格であることが窺えた。

 だが、謝罪と反省では済まされなかったのが現実だった。スシローは約6700万円の損害賠償請求額は損失の一部に過ぎず、再発防止策として全国の郊外店舗にテーブル席とレーンの間にアクリル板の設置を進めていることから、訴状の中で「今後、9300万円程度の損害が生じる見込みで、損害の発生を踏まえて請求を拡張する予定」と主張している。

 東京都内で民事案件を中心に手掛けるベテラン弁護士は「スシロー側の本気度が伝わってくる」として、こう解説する。

関連記事

トピックス

遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《ヤクザの“ドン”の葬儀》六代目山口組・司忍組長や「分裂抗争キーマン」ら大物ヤクザが稲川会・清田総裁の弔問に…「暴対法下の組葬のリアル」
NEWSポストセブン
1970~1990年代にかけてワイドショーで活躍した東海林さんは、御年90歳
《主人じゃなかったら“リポーターの東海林のり子”はいなかった》7年前に看取った夫「定年後に患ったアルコール依存症の闘病生活」子どものお弁当作りや家事を支えてくれて
NEWSポストセブン
テンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《キョンシーブーム『幽幻道士』美少女子役テンテンの現在》7歳で挑んだ「チビクロとのキスシーン」の本音、キョンシーの“棺”が寝床だった過酷撮影
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
中川翔子インスタグラム@shoko55mmtsより。4月に行われた「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2025」には10周年を皆勤賞で参加し、ラプンツェルの『自由への扉』など歌った。
【速報・中川翔子が独立&妊娠発表】 “レベル40”のバースデーライブ直前で発表となった理由
NEWSポストセブン
奈良公園で盗撮したのではないかと問題視されている写真(左)と、盗撮トラブルで“写真撮影禁止”を決断したある有名神社(左・SNSより、右・公式SNSより)
《観光地で相次ぐ“盗撮”問題》奈良・シカの次は大阪・今宮戎神社 “福娘盗撮トラブル”に苦渋の「敷地内で人物の撮影一切禁止」を決断 神社側は「ご奉仕行為の妨げとなる」
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
「仕事から帰ると家が空っぽに…」大木凡人さんが明かした13歳年下妻との“熟年離婚、部屋に残されていた1通の“手紙”
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
《“美女すぎる”でバズった下北沢の女子大生社長(20)》「お金、好きです」上京1年目で両親から借金して起業『ザ・ノンフィクション』に出演して「印象悪いよ」と言われたワケ
NEWSポストセブン