ライフ

「都会の喧騒を忘れる枯山水」「モネの絵画そのままに」…“知的探究心が満たされる日本のアートなお庭”3選

玉堂美術館

玉堂美術館

 連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合8時〜ほか)の影響で、植物への関心が高まっている中、注目したいのが日本各地にある庭園だ。折しも季節は梅雨。露をまとった木々や花々の緑は瑞々しさを増し、その緑の濃さが晴天時に生命力を放散します。さぁ、庭園散策に出かけませんか。

 そこで、「歴史とロマンを感じる由緒ある庭」「雨でも美しさが際立つ自然体の庭園」「知的探究心が満たされるアートなお庭」の3つに分けて庭園をピックアップ。ここでは「歴史とロマンを感じる由緒ある庭」を紹介します。ここでは「知的探究心が満たされるアートなお庭」を紹介します。

【教えてくれた人】
イトウマサトシさん/日本全国の約1900か所の庭園を紹介する庭園情報メディア『おにわさん』(oniwa.garden)編集・運営。インスタグラムは約8万フォロワー。

三上真史さん/1983年生まれ。『趣味の園芸』(NHK Eテレ)で司会を10年間務め、現在は講師。著書に『三上真史の趣味の園芸のはじめかた 育てる&楽しむ50のヒント』(NHK出版)がある。

●玉堂美術館「都会の喧騒を忘れる枯山水庭園」

「横山大観らと共に、明治から昭和中期に活躍した日本画家・川合玉堂の作品を展示している美術館。こちらの庭は、近くにある御岳渓谷を模しており、東京ではあまり見られない、きれいな白砂が広がる本格的な枯山水庭園です」(イトウさん)

日本の自然を描いた川合玉堂

日本の自然を描いた川合玉堂

住所:東京都青梅市御岳1-75
開園時間:3〜11月、10〜17時(入園は16時半まで)
休園日:月曜(祝日の場合は翌火曜)、年末年始
料金:500円ほか

●並河靖之七宝記念館「七宝と庭園を同時に鑑賞できる」

並河靖之七宝記念館

並河靖之七宝記念館

 明治から昭和初期にかけて活躍した七宝家・並河靖之の自邸。

「作庭は京都で有名な七代目・小川治兵衛によるもの。池には琵琶湖疏水を引いています。和の建築と庭園が調和した空間になっていて、民家の庭園としてなんとも趣深い」(イトウさん)

主屋のガラス障子越しから見る庭は格別

主屋のガラス障子越しから見る庭は格別

並河の代表作「藤蝶文大花瓶」(19〜20世紀初)

並河の代表作「藤蝶文大花瓶」(19〜20世紀初)

住所:京都府京都市東山区三条通北裏白川筋東入堀池町388
営業時間:10〜16時半(入園は16時まで)
休園日:月、木曜(祝日の場合は翌日)ほか
料金:1000円ほか

関連記事

トピックス

約250人が列席した。大山さんが好きだった紫と白の花が飾られた祭壇の前で挨拶をする毒蝮三太夫さん(左)と十朱幸代さん
《大山のぶ代さん、一周忌追悼》26年間親しまれた、あなたの「ぼく、ドラえもん」を忘れない
週刊ポスト
出世街道を突き進む二所ノ関親方
《相撲協会、理事選のゆくえ》大の里の横綱昇進後初Vで注目が集まる二所ノ関親方の出世街道、飛び級で抜擢の可能性も ライバルだった元横綱・白鵬が退職したのも追い風
週刊ポスト
小川晶市長“ホテル通い詰め”騒動はどう決着をつけるのか(左/時事通信フォト)
《前橋・小川市長 は“生粋のお祭り女”》激しい暴れ獅子にアツくなり、だんベぇ踊りで鳴子を打ち…ラブホ通い騒動で市の一大行事「前橋まつり」を無念の欠席か《市民に広がる動揺》
NEWSポストセブン
歴史ある慶應ボート部が無期限で活動休止になったことがわかった(右・Instagramより)
《慶應体育会ボート部が無期限活動休止に》部員に浮上した性行為盗撮疑惑、ヘッドフォン盗難、居酒屋で泥酔大暴れも… ボート部関係者は「風紀は乱れに乱れていた」と証言
NEWSポストセブン
元大関・貴景勝
断髪式で注目の元大関・貴景勝 「湊川部屋」新設に向けて“3つの属性の弟子”が混在する複雑事情 稽古場付きの自宅の隣になぜか伊勢ヶ濱部屋の住居が引っ越してくる奇妙な状況も
NEWSポストセブン
京都を訪問された天皇皇后両陛下(2025年10月4日、撮影/JMPA)
《一枚で雰囲気がガラリ》「目を奪われる」皇后雅子さまの花柄スカーフが話題に 植物園にぴったりの装い
NEWSポストセブン
本誌直撃に“対立候補レンタル”を否定していた田中甲・市長(左)
《音声入手スクープ》市川市の田中甲・市長、市長選で“ダミー対立候補レンタル”の証拠音声 「もう一人立てましょう」「それ込みで2000万円渡した」
週刊ポスト
セツの母親・フミ役を演じる池脇千鶴(写真/AFLO)
「生活者のリアリティを伝える圧倒的な存在感」池脇千鶴、朝ドラ『ばけばけ』で見せた“厚みのある演技”を支えた“手”
週刊ポスト
香川県を訪問された秋篠宮妃紀子さまと次女・佳子さま(2025年10月3日、撮影/JMPA)
《母娘の秋色コーデ》佳子さまはベージュ、紀子さまはホワイトのセットアップ アクセサリーはパールで共通もデザインで“違い”を見せられた
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
《女優・米倉涼子に異変》体調不良でイベント“ドタキャン”が相次ぎ…8月からインスタの更新はストップ「お答えいたしかねます」回答
NEWSポストセブン
永野芽郁に業界からラブコール
《金髪写真集をフィリピンで撮影済み》永野芽郁、すでに民放キー局から「連ドラ出演打診」も…今も業界から評価される「プロ意識」
NEWSポストセブン
“ラブホテル通い”を認めた小川晶・前橋市長
《前橋市長が利用した露天風呂付きラブホ》ベッド脇にローテーブルとソファ、座ると腰と腰が密着…「どこにどのように着席して相談したのか」疑問視される“部屋の構造”
週刊ポスト