「10時過ぎに、女の人の声が下の方から聞こえてきました。そのあと、吹き抜けになっている駐車場のあたりで、お母さんと思われる女性の混乱したような声が聞こえてきました」
別の住民は、事件の前に伊藤容疑者のような男を目撃していたと明かす。
「犬の散歩をしに出かけて、8時半ごろ帰ってきたら、2階の冨永さんの部屋の前に20代に見える男性が手すりのようなところに寄りかかって立っていました。髪型はちょうど報道で出た(逮捕された交際相手の男の)ような髪型でした。うちの犬がクンクンってしにいって、私が『ごめんなさい』といったら『いえいえ』と言ってはにかんで会釈をしていて、柔らかい感じでした。
見たところマンションの住人でもなかったし、人を待ってる様子で、『こんな朝早い時間に来訪者なんて珍しいな』と思ったんです」
伊藤容疑者は、冨永さんを長時間待ち伏せしていたのだろうか。その後9時30分頃に、冨永さんが同級生に「起きたら部屋に元彼がいた」「実家の鍵を元彼が隠し持っていた」といった内容のメッセージが届いたという報道もある。警察は、2人のトラブルの経緯を含め、慎重に捜査を進めている。