長野の一軍復帰には疑問の声(時事通信フォト)

長野の一軍復帰には疑問の声(時事通信フォト)

 原監督にとっては「勢いのある若手」よりも「不調でも実績のあるベテラン」への信頼が高いようだ。石川のトレードの2日前、オコエ瑠偉が二軍に降格したが代わりに昇格したのは長野久義。ファームでは打率.190、0本塁打、0打点。長打は2塁打一本のみと、お世辞にも結果を残しているとは言い難い。

「石川は外野の守備が決してうまくないのでそこがネックだったのかもしれないが、30歳という年齢を考えるとこのままファームで飼い殺されるくらいなら移籍できてよかったのではないか。移籍先のロッテは右打者の外野手が手薄なのでチャンスは多そう。

 一方、巨人に残る若手の萩尾、岡田も一軍で試合経験を積み重ねないと伸びてこない。中田、丸、長野らベテランが結果を残していないなら、実力主義で二軍に落とすべきでしょう。実績だけで起用され続けるなら、一軍昇格に向けてファームで必死な選手たちの士気が下がってしまう」(スポーツ紙記者)

 トレードの期限は7月末。優勝が「必達目標」である巨人は巻き返しに向け、さらなるトレードも辞さないだろう。5月中旬に廣岡大志との交換トレードでオリックスから鈴木康平を獲得していたが、今回石川を放出して小沼健太を獲得し、さらなる救援陣の強化を計った。投手陣の強化のためなら松原聖弥、北村拓己、若林晃弘ら一軍で出場機会が少ない中堅の選手たちが交換要員になる可能性は十分に考えられる。ファームで汗を流している選手たちの中から、チームの窮地を救う救世主は現われるか。首脳陣の決断も注目される。

侍の代替候補として名前が上がった松原。守備走塁には定評があるが…(時事通信フォト)

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お騒がせ者のオコエも猛アピール中(時事通信フォト)

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