ライフ

「SPF」数値が高い“最強”の日焼け止めは日常生活には強すぎ? ビタミンD不足のリスクあり

(写真/PIXTA)

強い日焼け止めはむしろ健康を害すという(写真/PIXTA)

 マスクの着用が個人の判断にゆだねられるようになってはや2か月。ノーマスク派はもちろん、マスク着用派も、紫外線対策はぬかりなく行わなければならない。「マスクをすれば日焼けしない」は誤り。マスクで紫外線を防ぐことはできないため、日焼け止めは必須だ。

 日焼け止めの「SPF」は、シミやそばかす、赤くなる日焼けを起こす「UV-B」を防ぐ。一方「PA」は、しわやたるみ、黒くなる日焼けを起こす「UV-A」を防ぐ。紫外線対策にはいずれも必要だが、「SPF50 PA++++」といった数値の高い“最強”の日焼け止めは日常生活には強すぎて、かえって健康を害しかねない。代表的なものが「ビタミンDの不足」だ。米ボストン在住の内科医・大西睦子さんが注意を促す。

「現在、地球上の約10億人がビタミンD不足だといわれています。紫外線を浴びることで生成されるビタミンDは骨密度を維持するほか、免疫力を維持したり、炎症の抑制に役立つ。

 アメリカではサンフランシスコより北、日本では東北や北海道など、北緯38度より北の地域の人は日光に当たる時間が短いことから、血中のビタミンDが少ないことがわかっています。紫外線対策は大切ですが、やりすぎはNG。春や夏は、最低でも体の25%を日中8〜10分間、日光にさらすことが必要です」

 日常生活には、強くても「SPF30 PA+++」程度で充分。ただし、成分には気をつけたい。あいこ皮フ科クリニック院長の柴亜伊子さんが言う。

「オキシベンゾンなど一部の紫外線吸収剤は内分泌への影響が懸念されるものもあるため、こうした成分が使われていないものを選ぶことをおすすめします。また、スプレータイプの日焼け止めは、皮膚に近づけてスプレーすると凍傷になる場合もある。使用方法は必ず守ってください」

「石けん・ボディーソープで落とせる」と明記されていなければ、体に塗った日焼け止めもクレンジング剤を使う方が落としやすい。

関連記事

トピックス

連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
《ルフィ事件》「腕を切り落とせ」恐怖の制裁証言も…「藤田は今村のビジネスを全部奪おうとしていた」「小島は組織のナンバー2だった」指示役らの裁判での“攻防戦”
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月12日、撮影/横田紋子)
《麗しのロイヤルブルー》雅子さま、ファッションで示した現地への“敬意” 専門家が絶賛「ロイヤルファミリーとしての矜持を感じた」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト
ツアーに本格復帰しているものの…(左から小林夢果、川崎春花、阿部未悠/時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》川崎春花、小林夢果、阿部未悠のプロ3人にゴルフの成績で “明暗” 「禊を済ませた川崎が苦戦しているのに…」の声も
週刊ポスト
兄・輝星と仕草も容貌も瓜二つの吉田大輝
金足農業・吉田大輝「甲子園で優勝して、兄・輝星を超えたい」決意 顔も仕草も瓜二つだが、「まるで違う」と父が明かす2人の性格
週刊ポスト
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
【「報道特集」での発言を直撃取材】TBS山本恵里伽アナが見せた“異変” 記者の間では「神対応の人」と話題
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO(HPより)
「城島さん、松岡さんと協力関係は続けていきたいと思います」福島県庁「TOKIO課」担当者が明かした“現状”と届いたエール
NEWSポストセブン
映画『国宝』で梨園の妻を演じた寺島しのぶ(52)
《無言の再投稿》寺島しのぶ、SNSで2回シェアした「画像」に込められた歌舞伎役者である息子・尾上眞秀への“覚悟”
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《ベビー服は男の子のものでは?》眞子さん、夫・小室圭さんと貫く“極秘育児”  母・佳代さんの「ラブコール」も届かず…帰国が実現しない可能性も
NEWSポストセブン
吉沢亮演じる喜久雄と横浜流星演じる俊介が剣幕な表情で向かい合うシーンも…(インスタグラムより)
“憑依型俳優”吉沢亮主演の映画『国宝』が大ヒット、噂される新たな「オファー」とは《乗り越えた泥酔事件》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“半日で1000人以上と関係を持った”美女インフルエンサー(26)がイギリスの公共放送で番組出演「口をすぼめて、吸う」過激ビジュアル
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 三原じゅん子「暴力団ゴルフコンペ」写真ほか
「週刊ポスト」本日発売! 三原じゅん子「暴力団ゴルフコンペ」写真ほか
NEWSポストセブン