ライフ

夏野菜を使った「毎日漬けもの生活」 定番から変わり種食材まで、簡単レシピを紹介

(写真/GettyImages)

夏野菜で「毎日漬けもの生活」がおすすめだという(写真/GettyImages)

 気象庁はこの7月、全国各地で「10年に一度レベルの高温予想」を発表した。それほどの猛暑日が続いたら、食欲が落ち、台所に立つのも億劫に……。そこで取り入れたいのが、火を使わずに簡単にできて栄養満点の“即席漬け”。保存もできるので作って損はなし。

「野菜や果物を、酢やみそ、ヨーグルト、塩こうじといった家庭によくある発酵調味料に漬けるだけでできる“浅漬け”は、簡単かつ短時間でできるうえ、5日ほど保存もできるので、夏のお総菜に重宝します。“作り置きできるサラダ”として冷蔵庫に2、3品常備しておくと便利ですよ」

 とは、料理研究家で管理栄養士の関口絢子さんだ。ぬか漬けのように毎日かき回す手間がないのもいいという。

「特に旬菜を漬けるのがおすすめです。というのも、夏の野菜や果物は、紫外線から身を守るため抗酸化物質を蓄えて育ちます。ですから、こういった食材を食べれば、私たちもその恩恵を受けられるんです」(関口さん・以下同)

 抗酸化物質には免疫力を高める効果があるため、暑さからくる疲れを癒し、夏風邪などの対策にもなる。

「トマトやすいかに含まれるリコピン、パプリカに含まれるカロテノイド、なすに含まれるナスニンなどが抗酸化成分です。これらはサラダで食べてもいいのですが、ドレッシングの油分が気になったり、生ではたくさん食べにくいという人も。漬けものにすると、それらが解決されます」

発酵食品なので腸内環境も整う

 漬けものの魅力はもうひとつ、生の食材が酢やみそ、ヨーグルト、塩こうじなどに漬けることで発酵食品になる、という点だ。発酵食品を摂ると、腸内環境の改善や、免疫力アップなどが期待できる。

「特に酢が優秀で、主成分の酢酸やクエン酸は疲労回復に効果的。アミノ酸は、血液をサラサラにしたり、血行をよくする働きがあり、殺菌効果や夏バテ予防、免疫力向上の働きも期待できます。ほかにも、カルシウムやマグネシウムの吸収を助けたり、胃酸の分泌を高めて消化を促進する、食欲増進作用もあります」

 まさに、食欲が落ちがちな夏にぴったりなおかずなのだ。

「自分で漬ければ味や塩分濃度、漬ける量が調整できますし、もちろん無添加。自分だけの味を追求するのも楽しいですよ」

 食材は、新鮮なうちに漬けた方が栄養価が高い状態のまま食べられるので、買ってきたらすぐに漬けるのがおすすめだという。

 今回は、食材の保存に詳しい料理研究家の島本美由紀さんが、約1か月毎日漬けても飽きないだけのレシピを考えてくれた。今日から早速試してみて!

トマトの酢漬け

トマトの酢漬け

みょうがの甘酢漬け

みょうがの甘酢漬け

ゴーヤーのみそ漬け

ゴーヤーのみそ漬け

なすのヨーグルト漬け

なすのヨーグルト漬け

オクラの塩こうじ漬け

オクラの塩こうじ漬け

きゅうりのピリ辛漬け

きゅうりのピリ辛漬け

すいかの皮の白だし漬け

すいかの皮の白だし漬け

丸ごとピーマンのめんつゆ漬け

丸ごとピーマンのめんつゆ漬け

くし切りキャベツのゆず漬け

くし切りキャベツのゆず漬け

にんじんのリボン漬け

にんじんのリボン漬け

長ねぎの焼き漬け

長ねぎの焼き漬け

パプリカのサワー漬け

パプリカのサワー漬け

セロリといかくんせいのマリネ

セロリといかくんせいのマリネ

ひらひらごぼうの山椒漬け

ひらひらごぼうの山椒漬け

ドライフルーツの酢漬け

ドライフルーツの酢漬け

エリンギの一本漬け

エリンギの一本漬け

チーズのみそヨーグルト漬け

チーズのみそヨーグルト漬け

ブロッコリーの茎のみそ漬け

ブロッコリーの茎のみそ漬け

木綿豆腐の塩こうじ漬け

木綿豆腐の塩こうじ漬け

冷凍枝豆のピリ辛漬け

冷凍枝豆のピリ辛漬け

生かぼちゃのみそ漬け

生かぼちゃのみそ漬け

レモンスライスの酢漬け

レモンスライスの酢漬け

【プロフィール】
料理研究家 関口絢子さん/管理栄養士。YouTube「関口絢子のウェルネスキッチン」で美と健康に特化したエビデンスのあるレシピを発信中。登録者は43万人を超える。著書に『春夏秋冬 疲れ取りごはん 心も体も軽くなる「食べ養生」大全』(KADOKAWA)など。

料理研究家 島本美由紀さん/食品ロス削減アドバイザー、ラク家事アドバイザー。手軽に作れておいしい料理レシピを考案するだけでなく、食べ物をムダにしないレシピや家事がラクに楽しくなるアイディアなども提案。『ラクラク! 自家製お漬け物』(文友舎)など著書多数。

※女性セブン2023年8月3日号

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン