田村容疑者の自宅前
「7月25日に自宅へのガサ入れが行われ、血液の付着していそうなものを含め事件に関連するとみられるものが押収されました。押収されたのは段ボール42箱で、これは一般的な家の家宅捜索の倍の数です。部屋の中はゴミなどが散乱しており、あまりの物の多さに、明日またガサ入れする予定です。
きっと修容疑者はゴミだらけの自宅で食事をする気になれず、わざわざ家の外で食事を取っていたんじゃないでしょうか」
周囲に慕われる地元の名士は、切実な家庭問題を抱えていたようだ。修容疑者の知人が証言する。
「妻が描いたアマビエのイラストを修さんがSNSで披露するなど、一見仲が良さそうでしたが、実は、娘さんが小学校の高学年で不登校になってから夫婦関係に亀裂が走ったようです。
修さんは、仕事はもちろん趣味の音楽活動にも打ち込み、バイタリティにあふれる方という印象でしたが、その背景には、自宅にいづらい感情があったのかもしれません。考えてみれば部屋の様子がわかる写真をSNSで公開していたことはなく、自宅がゴミ屋敷だったと聞いて納得できる部分もあります」
前出の捜査関係者によると、「取り調べに対して、被疑者から納得のいく説明はまだ得られていない」という。田村一家が抱えていた“闇”が、今回の事件に繋がったのか──。