被害に遭った山岡家
◆被害にあったラーメン店の店員が語る「対策」
酒寄容疑者の実家を訪れると、叔母が対応した。
「逮捕はニュースで知って驚いています。母親も本人も今はここには住んでいません。ここには何年も来ていないので、最近は何をやっていたのかもわからない。母親からは逮捕後もここに連絡などはありませんし、連絡もしていません。色々とご迷惑をかけたようで……申し訳ありません」
上野容疑者の実家を訪れると、父親が対応した。
「あの子が3歳くらいの頃に離婚して、親権は母親のほうにあるんですよ。最後に会ったのは高校を出るか出ないかくらいの時だから、5年位前ですかね。(面会交流などで会ったのか?)色々と事情があるんで詳しくはお話できないんですが、会った時は別に変なところもなく、普通の感じでしたよ。何をやっているか、どういう仕事に就きたいかなどは話さなかったかなあ。そこから連絡を取ったり会ったりはしてないです。事件はニュースで知りました。あちらから連絡もないですし、こちらも連絡はしてないですね。今はどんな仕事をしているかも知らないです」
被害に遭った山岡家の店舗を訪れた。おろしニンニクや豆板醤などの調味料は変わらず卓上に置かれたままで、「事件以降も卓上調味料は置いてありますが、通常より量を少なめにして、早めに交換するようにしています。見回りなども行なっています」(店員)と対策を講じているとのことだった。
今年1月から相次いだ飲食店での迷惑動画。回転ずしチェーン「スシロー」の店舗で高校生が醤油差しをペロペロ舐める動画が拡散された件では、3月に運営会社「あきんどスシロー」が約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に訴訟を起こしたことで話題となった。7月31日に調停で和解が成立したが、被害に遭った企業はいずれも厳しい姿勢を見せている。