国際情報

【韓国DJ SODA「性的暴行」騒動】日本に渡航する学生にも注意喚起 韓国で警戒される“痴漢大国”ニッポン

露出度の高い姿をインスタに常々アップしてきたSODA(本人のSNSより)

露出度の高い姿をインスタに常々アップしてきたSODA(本人のSNSより)

 アジアを中心に人気を誇る韓国の女性アーティスト・DJ SODAが8月13日、大阪・泉南市で行なわれた音楽フェスティバル『MUSIC CIRCUS’23』で性的暴行被害にあったという。その顛末は彼女のSNSで日本語、韓国語、英語で公表された。X (旧Twitter)では「痴漢大国」「日本の恥」がトレンド入りするほどに発展した騒動を、韓国・漢陽女子大学助教授の平井敏晴氏が考察する。

 * * *
 イベントに出演すると必ず最後にステージから降りてファンたちとハグして締めくくると公言しているDJ SODA。日本でもこれまでと同じように観客たちの中へ近寄ったところ被害にあった。その時の様子を捉えた写真や動画を見ると、数人の手が露骨なまでに胸元へ延びている。本人が最も強い言葉で非難するのは女性の観客である。〈彼女は私の右胸を容赦なく揉んだ。彼女は昨日私に触れた人の中で一番強く触った人だよ〉などと日本語で告発している。しかも首を絞めたので〈マネージャーが彼女を私から引き離した〉というのだから執拗さが窺い知れる。

 DJ SODAは露出度の高い服装を好むことでも知られているが、このような事態はこれまで10年間の彼女の活動の中で初めてだと主張している。騒動後にXでは〈私がどんな服を着ていたとしても、私に対してのセクハラと性的暴行は正当化できない〉とし、〈露出ある服が好きだし、これからもずっと着ていくつもり。人間なんていつ死ぬのかわからないんだから、人の目を気にしないで、着たい服を思う存分着ながら生きよう!!〉と韓国語や日本語で投稿した。音楽フェスを主催したTry Hard Japanは〈このような行為は性暴力、性犯罪であり、断じて許すわけにはいきません〉〈犯罪行為を行った犯人を特定し、損害賠償請求や刑事告訴など、民事及び刑事の法的措置を取る所存です〉と宣言した。

 この騒動は日本だけでなく韓国でも大きな論争に発展している。韓国では政治家のセクハラが大きく報じられることはあるが、日本については誰かわからない相手に対する匿名のセクハラ、つまりは痴漢などが多いという印象がもたれている側面は確かにある。ちなみに、韓国の私の教え子たちは、「日本で露出度の高い服を着ていると、軽く見られる」と話すことが少なくない。そればかりか「韓国では一度もないのに、日本に旅行に行ったら痴漢に遭った」という経験談が出ることもある。日本で痴漢の被害に遭っても旅行中で時間を取られたくないから警察にも言えず、泣き寝入りするしかないとも語っていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
「参政党パワー」の正体とは(神谷宗幣・代表)
叩かれるほどに支持が伸びる「参政党パワー」 スピリチュアリズム勃興の中で「自分たちは虐げられていると不安を感じる人たちの受け皿に」との指摘
週刊ポスト
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン