「由美ちゃんへの印象は“恩人”」

アイドル時代を回想

松:水泳大会でも、プールのメインステージでは、小泉今日子さんとか中森明菜さんとかが歌っている。私たちは、画面の下の方にワイプで抜かれて、小さく映るだけ。メインステージで歌いたかった!

森:7人ともヒット曲がないから、歌番組の『ザ・ベストテン』(TBS系)に出ていないのよね。ドライアイスの海の中で歌いたかったし、アイドル雑誌の『平凡』とか『明星』の表紙になったこともないから出たかった。だから、そういうのを全部やりたいね〜って。それがまさか実現するとは思わなかったけど……。

〈2013年に再会した松本・森尾たち「83年組」は、同期7人で企画・プロデュースし、2018年にデビュー35周年のイベントを開催。このイベントが好評だったため、デビュー40周年にあたる今年もまたイベントを開催するという。

 こういった新たな活動も、公私に余裕が出始めた年齢での再会だったからこそ実現したといえる。疎遠になっていたとしても、貴重な青春時代を過ごした仲間は、どこかで通じ合っているのだろう。勇気を持って声をかければ意外と相手も喜んでくれるのだ〉

同期との再会は仕事への考え方も変えた

森:35周年のイベントは、私が「やろう」って言いだしたから最後までやったけど、大変だった。なんちゃって『ザ・ベストテン』とか、なんちゃって『平凡』の表紙撮影会とかをお披露目してね。ファンの皆さんと一緒に夢を叶えられて楽しかったけど、準備には苦労した。会場を押さえるところから始めて、予算を組んで、制作・進行のほとんどを自分たちでやって……。そしていままた、40周年イベントのため、私たちは打ち合わせを続けているのよね。

松:それにしたってすごいのはさ、これまで一緒に仕事をしてきたことはなかったのに、私たち、うまく役割分担ができているよね。いっちゃんがリーダーで、しっかり者の由美ちゃんが予算やスケジュール管理。

森:アッコが宣伝部長ね。いっちゃんと意見がぶつかると、ゆうこや靖子が和ませてくれるのよね。

松:センスのいい千絵ちゃんはグッズのデザイン担当ね。

森:それともうひとつ、すごいのはね、7人で会うようになって、皆仕事への姿勢が変わったこと。私はバラエティー番組の仕事が苦手で躊躇してしまうこともあるんだけど、そんなときに必ずアッコの顔が浮かぶの。「アッコならやるはず」って思うと、挑戦しなきゃって思えるようになったんだ。

松:え〜! そうなの!?

森:私が「もうおばあちゃんだからそろそろ仕事をセーブしようかな」なんて言ったら、「何言ってるの! 70才になってもロケに行くんだよ」って言ってくれたじゃない。その言葉にもすごい元気をもらった。友達ってありがたいね。

松:私もこの年になったからこそ、女友達っていいなって思えるようになったな。夫や家族より長い時間、同じ世界で過ごしてきたせいか、信頼感がある。同じ年で同じように歩んで……、そんな人たち、いないよ。

森:苦労した時代を共有しているからね。

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