今から23年前、26歳の頃の小渕氏(2000年、時事通信フォト)
今回の選対委員長就任を受けて、「ドリル優子」がX(旧Twitter)でトレンド入り。国民からは「あの事件のことは忘れていないですよ」といった厳しい声が多数上がっている。
当時、小渕氏の政治資金スキャンダルは大きく広がった。観劇会をめぐる疑惑だけでなく、地元・群馬の「下仁田ネギ」を政治資金の「交際費」として毎年約60万円分も購入していたほか、高級下着や化粧品、ベビー用品、ワインまで政治資金で買っていたことが明らかとなった。
「ファッションデザイナーである小渕氏の実姉が手掛けていたブティックに3年間で330万円あまりの支払いがされていた件では、なぜ身内の会社からモノを買わなければいけないのかと批判されました」(同前)
選対委員長に就任した9月13日午前、小渕氏は自民党本部で会見に臨み、当時のスキャンダルについて「大変なご迷惑をおかけした。心からおわび申し上げたいと思います」「あの時に起きたことは、政治家として歩みを続ける中で心の中に反省を持ち、けして忘れることのない傷」と涙ながらに説明した。
ただ、当時の辞任会見では「私自身がわからないことが多すぎます。なんでこうなっているのか」などと繰り返し、追及から逃れようとしていたことも、国民はしっかり覚えている。党の要職として、責任を果たすことができるのだろうか。