もっとも、立浪監督は3年契約を結んでおり、契約はまだ1年残っている。基本線はあくまでも“もう1年”だ。
「立浪監督は2013年、高木守道の監督退任の際に後任として名前があがりましたが、その時は選ばれませんでした。中日のフロントには大島派と小山派という2つの派閥があり、当時のオーナーは小山派。立浪は大島派なので選ばれなかったというのが定説です。そして2020年に大島派がオーナーになると、大方の予想通り立浪政権が誕生しており、そんな彼をたった2年で放り出すとは考えられません。
立浪監督にとって追い風なのは、球場に客が入っていること。この成績でも1試合平均3万人近く入っていて、これは抜群の成績だった落合監督時代と変わりません。恐らくコーチ陣を一新して新体制を固め、外国人などで補強を行って3年目に臨むはず。噂されている清原和博の入閣があれば、成績がどうであれ客は入るでしょうから、見どころはそこですかね。彼が入れば中日新聞や中日スポーツは爆発的に売れるでしょうから、商売としては超オイシい。チームが弱いのに客が入るのは、ビジネスとしてはある意味ベストですし」(前出・スポーツ担当記者)
来季はベンチに笑顔が戻るか。