加藤紘一・元幹事長の三女、鮎子氏(時事通信フォト)

加藤紘一元幹事長の三女、鮎子氏(時事通信フォト)

 女性を活躍「させなければならない」世の中だから、女性に言及してみたのだろうけれど、こうした言葉遣いに発言した人の本質がこぼれる。いつまでたっても女性を個人としては見ていない。女性議員は、女性活躍を推進しているように見せるためのアイテムであり、ダークスーツの男性の中ではなやかな色を添えてくれる差し色でしかないのだろう。きっと。

 言葉尻を捉え、揚げ足をとっているのではない。政治家にとって言葉は武器、商売道具のはずだ。だからこそ、女性という言葉をとってつけたように用いて、あいまいなことをいうのはやめてもらいたい。政治家の言葉は具体性があった上で、理想を語るべきだ。

女性閣僚5人のうち3人が世襲議員

 女性閣僚5人のうち3人が世襲議員である。加藤鮎子こども政策担当大臣は、「加藤の乱」の故・加藤紘一元幹事長の娘。土屋品子復興大臣と自見はなこ地方創生大臣も、共に世襲だそう。大臣ではないが、故・小渕恵三元総理大臣の娘であるドリル優子こと小渕優子は選対委員という役職についた。自身の政治団体が7年間にわたって1400万円以上をファミリー企業に支出していた件についての弁明もないままで。

「この、ハゲーっ」の元衆議院議員の豊田真由子さんによれば、「志し半ばで亡くなられた小渕さんのお嬢さんを盛り立てようという動きがある」そうだ。就任会見では、涙声で弁明をしていたけれど、泣きたいのは物価高に増税続きの国民だよ、とつい手垢のついたことも言いたくなる。

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