「責任は取ります」
後半戦も3勝4敗の成績。9月20日には2位争いをするDeNA戦に先発したが、2失点で6回途中に降板。負け投手となり、DeNAとのゲーム差はわずか1となってしまった。
今シーズンの大瀬良は22試合に先発し、6勝11敗。完投も完封もなく、防御率が3.60の成績だ。達川氏が予想した15勝、貯金10どころか、借金5の成績だった。本当に解説者を引退するのだろうか。達川氏を直撃した。
「よう覚えとったね。たしかにそう発言したよ」
としたうえで、こう続けたのだ。
「ただ、それには『ただし』がついとるよ。27試合以上登板し、イニングが(規定投球回数に)足りたら、と。それは言った。ケガしたりなんかして、14試合しか投げないと絶対に15勝できんわけじゃし。たしかに言うたよ。
実際、そう言い切るぐらいキャンプでは(大瀬良が)よかったということ。それが腰や肘の故障をしてしまって……。そりゃ勝負にならんよ。開幕の時の調子ならいいが、そこから故障しとるわけじゃからの。ワシも(大瀬良が)万全でこれなら引退しますよ。
あれだけ後ろが大きくて、ザトペック投法みたいに投げていたのが、シーズンに入ったら投げ方が去年に戻っている。そりゃ勝てんよね。大瀬良が万全なら阪神と(順位が)逆になっとったけん。それ以外にカープの弱点はなかった」
そして、達川氏は「ま、ワシの見る目がなかったということで、反省の日々です。坊主にしようかと思ったが、それは勘弁してもらって、床屋でいつもより少しだけ短く切ってきました」としながら、こうも話した。
「(『全力!達川塾』の)塾長は辞める。ホンマに辞める。冠番組を引退して責任は取りますよ。だけど解説は辞めないよ。辞めたらメシが食えなくなるけん」
来シーズンの大瀬良について聞いてみると、
「ダメだろうな。こんなもんよ。歳も歳だし飛躍的によくなることはない」
と断言。大瀬良の話題はこりごり、といった様子だった。