スポーツ

【大谷翔平とトラウト】富や名声にこだわらない“似た者同士”の2人 来季の去就にどう影響するのか

野球に真摯に向き合う“似たもの同士”の2人(写真/共同通信社)

野球に真摯に向き合う“似たもの同士”の2人(写真/共同通信社)

 右肘を手術して、今季終了となったエンゼルス・大谷翔平(29)。来年、大谷はどのチームでプレーするのか──そのキーパーソンになるのが、6年間をともにした「盟友」の存在だ。【前後編の前編】

 * * *
 負傷した右肘に2度目のメスを入れた大谷。エンゼルスのネビン監督にも知らされない電撃発表だったが、無事手術は成功したという。来季の開幕に打者としては間に合うが、投手復帰は25年になる見込み。注目されるのが今オフにFAとなる大谷の去就だ。優勝できる強豪チームに移籍すると誰もが思っていたなか、現地では「エンゼルス残留説」がにわかに高まっているという。現地記者が語る。

「大谷は二刀流をあきらめることなく、来季はリハビリしながらDHでの出場を希望している。その不確定な要因も含めて呑み込める球団はやはりエンゼルスということになるのではないか」

 その上で大谷の決断のカギを握るのが、エンゼルスの同僚、マイク・トラウト外野手(32)だ。2人が出会ったのは大谷がメジャー挑戦を表明した2017年オフ。当時すでに2度のMVP(2014、2016年)を獲得したスター選手だったトラウトは、3歳年下の大谷を“口説き”にかかった。メジャーリーグ評論家の福島良一氏が語る。

「大谷がメジャー行きを表明した際、トラウトは自身の結婚式を控えて多忙にもかかわらず、ビデオ通話で交渉に同席。熱心に大谷を勧誘しました。『現役最高』と評される選手に共闘を呼びかけられた大谷は感激し、『トラウトから刺激を受ければ世界最高のプレーヤーになれる』とエンゼルス入りを決めたのです」

 翌年のスプリングキャンプで初顔合わせとなったが、2人は冒頭から打ち解けた。『ルポ大谷翔平』の著者で、現地取材を重ねるジャーナリストの志村朋哉氏が語る。

「トラウトは大谷を『ヘイ、ショーイ!』と独特の呼称で呼び、たびたび近くに座ってチームになじめるよう気遣っていました。トラウト自身も『ワールドシリーズ優勝』という目標を達成するために、大谷を待ち望んでいたのでしょう」

関連キーワード

関連記事

トピックス

打撃が絶好調すぎる大谷翔平(時事通信フォト)
大谷翔平“打撃が絶好調すぎ”で浮上する「二刀流どうするか問題」 投手復活による打撃への影響に懸念“二刀流&ホームラン王”達成には7月半ばまでの活躍が重要
週刊ポスト
懸命のリハビリを続けていた長嶋茂雄さん(撮影/太田真三)
長嶋茂雄さんが病に倒れるたびに関係が変わった「長嶋家」の長き闘い 喪主を務めた次女・三奈さんは献身的な看護を続けてきた
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
中国・エリート医師の乱倫行為は世界中のメディアが驚愕した(HPより、右の写真は現在削除済み)
《“度を超えた不倫”で中国共産党除名》同棲、妊娠、中絶…超エリート医師の妻が暴露した乱倫行為「感情がコントロールできず、麻酔をかけた患者を40分放置」
NEWSポストセブン
第75代横綱・大の里(写真/共同通信社)
大の里の強さをレジェンド名横綱たちと比較 恵まれた体格に加えて「北の湖の前進力+貴乃花の下半身」…前例にない“最強横綱”への道
週刊ポスト
地上波ドラマに本格復帰する女優・のん(時事通信フォト)
《『あまちゃん』から12年》TBS、NHK連続出演で“女優・のん”がついに地上波ドラマ本格復帰へ さらに高まる待望論と唯一の懸念 
NEWSポストセブン
『マモ』の愛称で知られる声優・宮野真守。「劇団ひまわり」が6月8日、退団を伝えた(本人SNSより)
《誕生日に発表》俳優・宮野真守が30年以上在籍の「劇団ひまわり」を退団、運営が契約満了伝える
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト
インタビュー中にアクシデントが発生した大谷翔平(写真/Getty Images)
《大谷翔平の上半身裸動画騒動》ロッカールームでのインタビューに映り込みリポーター大慌て 徹底して「服を脱がない」ブランディングへの強いこだわり 
女性セブン
映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみさん
《ランドセルに画びょうが…》天才子役と呼ばれた渡邊このみ(18)が苦悩した“現実”と“非現実”の境界線 「サンタさんを信じている年齢なのに」
NEWSポストセブン