スポーツ

立浪ドラゴンズ、飛び交う「清原入閣説」 球団・監督・本人…いずれにもメリット、「薬物」「刺青」の壁は越えられるか

元プロ野球選手、2019年3月6日撮影、東京都内

清原氏の入閣はあるのか(時事通信フォト)

「Mr.ドラゴンズ」の名前をこれ以上汚さぬためには劇薬が必要ということか。立浪和義監督率いる中日が球団史上初の2年連続最下位の危機に瀕するなか、早くもストーブリーグの話題が盛り上がっている。9月20日付のデイリースポーツが1面で、清原和博氏(56才)が来季のヘッドコーチ候補に上がっていると報道。球界きってのお騒がせ者の現場復帰プランに野球ファンは沸き立っている。

「ファンのみならず地元財界も待ち望んだ末に誕生した立浪政権でしたが、フタを開けてみれば昨年も今年も良いところはまるでなく、勝率は昨年よりさらに下がっています。この体たらくにファンからは立浪監督退陣を求める声が上がっていますが、球団は早々に続投を正式発表。まだ契約が1年残っていることもありますが、球場に客は入っていますし、“途中退陣”という形で功労者の顔に泥を塗るのはためらわれたのでしょう。

 しかし、この成績では誰かが責任を取る必要があり、可能性が高いのはコーチ陣の入れ替えです。中でも落合英二ヘッド兼投手コーチは入れ替え候補の筆頭で、後任として清原氏の名前が上がったというわけ。ご存知の通り清原氏は薬物事件で球界から距離を置かれていますが、立浪監督はPLの先輩の清原氏をキャンプに招いたり始球式に呼んだりと、球界復帰への地ならしを必死に行っており、契約最終年にコーチに招聘するのではと、しきりに囁かれています」(スポーツ担当記者)

 清原氏は23年の選手生活で525本塁打、2122安打を記録し、西武で8回、巨人で2回、計10回も日本一を経験。すっかり負け癖がついた中日ナインに“勝つ味”を教える人間として最適だ。上述の報道が出ると、球団代表は清原氏入閣を即座に否定したが、それを額面通りに受け取るのは早計だ。

「中日のフロントが清原入閣説を否定したのは、まだシーズン中なので当たり前。これからCS(クライマックスシリーズ)や日本シリーズを控えているのに、無関係のチームが人事で話題をさらうのはタブーですから、球団代表が報道を否定したからといって清原入閣プランが消滅したわけではないでしょう。

 確かに清原氏が犯した罪は重く、球史に残るバッターが違法薬物に手を染めた衝撃は甚大でしたが、すでに執行猶予は明けており、薬物依存と必死に闘う姿勢は世に薬物の恐ろしさを知らしめています。コーチ経験はありませんが、テレビ解説での語り口は分かりやすいと評判でしたし、何より現役時代の実績はピカイチ。貧打に悩む中日打線を叩き直すにはうってつけの人材です。

 片岡篤史二軍監督はPLの後輩ですし、西山秀二バッテリーコーチは同級生で、同じ大阪でしのぎを削った旧知の仲。この成績なら仕方ありませんが、中日ベンチには明るさが欠けており、ナインに活を入れるためにも清原氏のような人材が必要です」(フリーのスポーツライター)

関連キーワード

関連記事

トピックス

民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン