人型汎用AIロボット「オプティマス」(時事通信フォト)

人型汎用AIロボット「オプティマス」(時事通信フォト)

 気分屋で浮き沈みの激しいマスク氏を象徴するような鞍替えだが、人類レベルの事業に取り組む同氏にとって、いまや政界を抱き込むことは避けて通れない。

 マスク氏は現在、予備選出馬を表明した共和党のロン・デサンティス氏(フロリダ州知事)の支持をほのめかすが、支持率調査では1位のドナルド・トランプ前大統領(77)に大きく水をあけられている。高濱氏が語る。

「マスクとトランプはSNS上でやりあうなど溝がありますが、前回大統領選の結果を覆そうとしたとして8月にトランプが連邦地検から起訴されると、マスクは『トランプ派が地滑り的勝利を収めるだろう』と予言。実際に起訴をきっかけにトランプの支持率は上昇した。世論の動向を捉える眼力は冴えています」

 伝記でも、2016年の大統領選挙後にマスク氏とトランプ氏が会談したことが綴られる。

「なんともおかしな人物のようだが、それなりにはなるのかもしれない」とマスク氏が評価すれば、トランプ氏も「すごい天才の一人だ」とマスク氏を絶賛したという。

 2020年にスペースXが国際宇宙ステーションへの有人飛行を成功させた際も、トランプ氏が管制塔に来訪して祝辞を述べた。宇宙開発競争で中国に後れを取るなか、打開策を練るトランプ氏にとってマスク氏は無視できない存在だった。

 マスク氏もまた、2022年には永久凍結されたトランプ氏のツイッターアカウントを復活させるなど、是々非々の態度を貫く。経済ジャーナリストの中岡望氏の話。

「共和党内の対立候補支持者が、大統領選では予備選勝者の支持に回ることはよくある。かつてマスクも関わった電子決裁会社PayPalの創業者、ピーター・ティールもそう。彼はトランプ政権で政策顧問に入った。

 マスクは常にリスクを取る人物だけに、自身にメリットがあると判断すれば火中の栗を拾ってでもトランプ支持に回ることは考えられるでしょう。ティールのように政策顧問として政権移行チームに入る可能性も否定できない」

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