いじめ報道の当事者となった天彩(写真は宝塚歌劇団HPより)

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 音楽学校での厳しい教育は「花嫁修業」にも例えられた。ところがいまでは、“永久就職”にすら厳然と序列が影響を及ぼすという。

「在籍中から、あちこちの合コンに顔を出すタカラジェンヌは珍しくありません。有力な支援者が、若手実業家や外資系エリート、医師や弁護士などを紹介してくれるんですよ。ただ、よりハイスペックな男性を紹介してもらえるのは、トップに近い立場の人だけ。結局、ここでもものを言うのは序列の高さです。

 現役時代も、退団後も、なんならその後にまで響くんですから、“なりふり構っていられない”と思ってしまうのは、仕方ないことなのかもしれません」(前出・現役のタカラジェンヌ)

 宝塚には「すみれコード」という不文律が存在する。歌劇団の品格を損なうような言動、観客の夢を壊すような演出を行わない、という暗黙のルールだ。いつしかそのルールは、広く宝塚ファンに知られるところになり、タカラジェンヌたちを神聖化していった。だが絢爛な外面を維持しようとする前に、手を施すべきは、すさみ切った歌劇団内部の惨状なのではないか。

※女性セブン2023年11月2日号

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