国内

【逮捕の瞬間】大阪・立ちんぼ少女VS府警「ホテルに入る瞬間5、6人の警官が取り囲む」「買春した男性はパチンコ店に逃走」

男性と話す立ちんぼ。この直後、彼女は警察に逮捕される

男性と話す立ちんぼ。この直後、彼女は警察に逮捕される(撮影 加藤慶)

 大阪の梅田駅から徒歩圏内にある通称「アメリカン通り」。太融寺町のラブホ街裏手に位置するこの路地には売春の客待ちをする「立ちんぼ」の女性が多い時で数十人、少ない時でも10人前後の女性が立つ。大阪府警による摘発も本格的に始まり、警察官の巡回にあわせて女性らは雲集霧散。ついには目の前で府警に未成年の「立ちんぼ」が摘発される瞬間を目撃。この地の行く末は──。【前後編の後編。前編から続く

 * * *
 大阪府警は10月5日、「アメリカン通り」で売春の客待ちをしたとして、3人の女性を売春防止法違反で逮捕したと発表した。3人の女性は10~20代で、7月から8月にかけて逮捕されていた。在阪の全国紙社会部記者は大阪府警の狙いをこう解説する。

「ネット上で売春スポットとして有名になってしまったため、府警の保安課が取り締まりを強化し始めた。その中でも府警の最大の関心事は未成年売春。背景には大阪府の関係各所や児童相談所などに未成年の女性が『アメリカン通り』に立っているとの苦情や情報が多数寄せられており、府警も本腰を入れざるを得ない状況なのです」

「アメリカン通り」に立ち始めて約9か月。26歳のアヤ(仮名)も、未成年に関するエピソードをこう口にする。

「今年、女の子が一番多く立っていた時期がGW。1日に50人近くの女の子が出入りして、どう見て中学生や高校生と思えるような女の子が数多くいたんです。GWが終わって学校が始まると、まったく見かけなくなって、その中には東京からの遠征組もいました」

 遠征のきっかけとなった事件がある。今年4月、警視庁が売春防止法違反(客待ち)の教唆容疑で歌舞伎町のホストを逮捕した一件だ。売掛金の回収のため、ホストが女性客に売春の客引きをするように“そそのかした”と言われている。大久保公園で立ちんぼをした女性が先に逮捕され、彼女の供述によってホストの逮捕に繋がった。この事件を境に一時期、「大久保公園は逮捕されるリスクがある」という認識が女性たちに共有され、稼ぎ時の大型連休を狙って大阪へ遠征となったようだ。前出のアヤはさらに続ける。

「数週間前だったと思うんですけど、警察の見回りが来たので、走って逃げてると、隣で並走していた女の子が凄く若く見えたんですよ。何気なく、本人に『いくつなん?』と聞いたら、『15歳』って答えた。男の人って女が化粧をすると年齢が分からないと思うけど、女は化粧で誤魔化しても、大体の年齢は見当がつく」

関連記事

トピックス

硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)
《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン