国際情報

《何時間にもわたって執拗に…》半裸状態でハマスに虐殺されたシャニ・ルークさん(22)の発見場所 イスラエルが公開した「犠牲者マップ」が示すこと

タトゥーアーティストとしても活躍したシャニさん(SNSより)

死亡が確認された22歳のシャニさん(SNSより)

「残念ながら、昨日、娘がもう生きていないという情報を聞きました」──イスラム組織ハマスに拘束されたドイツ系イスラエル人女性、シャニ・ルークさん(22)の母親であるリカルダ・ルークさんは、10月30日、ドイツのニュースチャンネル「n-tv」でそう報告した。イスラエル国防軍(IDF)を通じ、娘の死を知ったという。DNA鑑定により、発見された頭がい骨の一部がシャニさんのものであることが確認されたようだ。

 シャニさんは、ハマスの攻撃対象となった音楽フェスに参加していた。彼女が裸に近い状態でトラックの荷台に乗せられ、ハマスの戦闘員に連行される映像は、世界中の人々に強いショックを与えた。映像がネット上で拡散されるなか、母親のリカルダさんは、シャニさんがガザ地区の病院に入院しているとの生存情報を得たことを明かしていた。

「しかし、生存情報を得てから進展がなく、リカルダさんは10月20日、『私たちは生存情報を疑い始めています。1週間以上、何も連絡がありません……』とドイツのタブロイド紙『ビルト』で涙ながらに語っていました。

 海外報道によると、シャニさんの死亡が確認された今、両親たちは、“娘は音楽フェスでハマスの戦闘員に頭を撃たれて死亡した”と考えているといいます。シャニさんの妹であるアディ・ルークさんは、追悼の意を込めて、姉の似顔絵をInstagramにアップしていました」(全国紙の国際部記者、以下同)

 イスラエルは、10月7日に行われたハマスの攻撃によって犠牲者1400人以上がどこで亡くなったかを示す地図を公開した。音楽祭が開催されたエリアには、死亡者を表す赤い丸が集まっており、シャニさんが命を落とした場所についても記載されている。さらに“音楽フェス虐殺事件”として、〈何時間にもわたって執拗に狩られ、実弾銃やロケット推進手榴弾ランチャーで撃ち抜かれて人々が殺されたり、武装した捕虜に連れ去られたりするのを無力に見守った〉と、フェス参加者が味わった地獄についても描写されている。

関連記事

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト