芸能

浜辺美波と話題作で共演続く神木隆之介 なぜ「美波ちゃん」から「浜辺」に呼び方を変えたのか

神木隆之介と息の合った演技を見せる浜辺美波(Getty Images)

神木隆之介と息の合った演技を見せる浜辺美波(Getty Images)

 今年のドラマ・映画は浜辺美波(23)が席巻した。NHK朝ドラ『らんまん』で主人公(神木隆之介)を支える妻を演じ、大ヒット公開中の映画『ゴジラ-1.0』でも神木演じる主人公と一つ屋根の下で暮らすヒロイン役を熱演。「当たる作品には必ず浜辺がいる」──並み居る同世代女優たちのなかでも、なぜ彼女の存在感は抜きん出ているのか。その理由に迫る。【前後編の前編。後編から読む

「コラッ」と叱った

 浜辺の女優デビューのきっかけは、2011年の「東宝シンデレラ」オーディションだった。沢口靖子や長澤まさみらを輩出した同オーディションの審査に携わっていたアイドル評論家の中森明夫氏が振り返る。

「応募者たちが2日間のワークショップに参加し、僕らのような目利き(専門家)がその様子を見て評価を提出して、東宝が受賞者を決めるシステムでした。僕はその年、浜辺美波を推したんです」

 ワークショップの最中、当時10歳でひときわ小柄な浜辺は踊りが上手くできなくて、両手で顔を覆って泣き出してしまった。

「ダンスコンテストではないので、別に踊りが上手い子が選ばれるというわけではないんです。だけど、彼女は踊れなくて悔しくて泣き出した。その姿を見て、『この子はこれからどう成長していくんだろう』と、多くの参加者のなかで強く印象に残ったんです」(中森氏)

 その年のグランプリは上白石萌歌、審査員特別賞は姉の上白石萌音ら4人。浜辺は新設されたニュージェネレーション賞を受賞したが、授賞式でもまた印象的な出来事があったと中森氏は言う。

「名前を呼ばれた浜辺さんがステージ上の階段を上る時、パンプスの片方が脱げてしまったんです。まさにオーディション名そのままにシンデレラの靴が脱げたようで、会場は大いに沸きました」

 それから6年後、北村匠海とダブル主演を務めた『君の膵臓をたべたい』(2017年公開)が大ヒットを記録し、一躍ブレイク。日本アカデミー賞新人俳優賞も受賞した。それ以降、数々の大ヒット映画やドラマに出演している。

 今年は3月公開の『シン・仮面ライダー』で本郷猛(池松壮亮)を導くヒロインを熱演し、4月スタートのNHK朝ドラ『らんまん』では、主人公の槙野万太郎(神木隆之介)の妻で、夫を支える強い女性を演じた。『らんまん』で共演した俳優の住田隆はこう振り返る。

「私は長屋の住人の落語家・牛久亭九兵衛役でしたが、彼女は結婚してから長屋に住むので、途中から長屋の撮影現場に加わったんです。その頃には長屋メンバーはファミリーのような雰囲気になっていたので、途中から加わるのは難しいだろうと。年長者である私が早く打ち解けられるように努めようと思っていたのですが、そんな必要はまったくなかった(笑)。彼女は距離感の作り方がすごく上手で、初対面の長屋メンバーとも気さくに接していて、自然と現場に溶け込んでいました」

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
フリー転身を発表した遠野なぎこ(本人instagramより)
「救急車と消防車、警官が来ていた…」遠野なぎこ、SNSが更新ストップでファンが心配「ポストが郵便物でパンパンに」自宅マンションで起きていた“異変”
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン