芸能

伊集院静さん、文壇のスーパースターが逝去 篠ひろ子、松井秀喜など、華やかな交流を写真でたどる

1985年9月、当時の妻・夏目雅子さんが27才で逝去し、出棺の際に挨拶をする伊集院静さん(写真中央)

1985年9月、当時の妻・夏目雅子さんが27才で逝去し、出棺の際に挨拶をする伊集院静さん(写真中央)

 作家の伊集院静(本名・西山忠来)さんが11月24日、肝内胆管がんのため死去した(享年73)。山口県防府市で在日韓国人2世として生まれた。義兄が巨人の選手だった縁から、長嶋茂雄氏から「(母校の)立教に来なさいよ」と誘われ立大の野球部に入部。卒業後、広告代理店勤務を経て、テレビCMのプロデューサーや松任谷由実のコンサートの演出を担当しつつ、ピンク・レディーや近藤真彦の楽曲『ギンギラギンにさりげなく』や『愚か者』の作詞を手がけた。

 近藤は過去に「伊集院さんはギャンブルの仕方も遊び方もスマートでさ、本当に憧れる」と語り、「私の人生の節目節目に必ずいてくれた頼もしい兄貴でした」と追悼のコメントを出すほど慕っていた。

 エッセイも多数執筆。中でも「大人の流儀」シリーズは、累計200万部を突破するベストセラーとなった。豪快な私生活を送り、各界と交流関係が広く、男女問わず愛された、まさに文壇のスーパースター。彼の人生にこそ、学ぶべき流儀があった。

夏目雅子さん

故・夏目雅子さん

 夏目雅子さんは1977年、カネボウ化粧品のキャンペーンガールに選ばれた。そのCMディレクターを伊集院さんが務め、1984年に夏目さんと結婚。「素敵なお友達にめぐまれていて、そしてお仕事も熱心なかた」と夏目さんは語っていた。

女優・篠ひろ子と一緒に

妻で女優の篠ひろ子と

 1992年『受け月』で第107回直木賞を受賞。授賞式には、結婚を発表したばかりの女優・篠ひろ子と一緒に出席。篠は「最期まで自分の生き方を貫き通した人生でした」と夫の死去についてつづった。

 2003年、堂本剛がイラストを手がけた伊集院さんのエッセイ本『ずーっといっしょ。』の出版記念記者会見。伊集院さんはKinKi Kidsの『やめないで,PURE』の作詞を手がけていた。

松井秀喜氏

松井秀喜氏とも交流(時事通信フォト)

 2007年には、当時ヤンキースに所属していた松井秀喜氏を描いた本『MODESTY』を出版し、ニューヨークでの記者会見に同席。プライベートでもつきあいがあり、会食をともにして松井氏を励ます機会が多かった。

写真/女性セブン写真部、時事通信社

※女性セブン2023年12月14日号

関連記事

トピックス

クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月20日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン