国内

【留置所で初告白】渡辺真衣被告が語った「頂き女子りりちゃん」になるまで 「風俗いって、詐欺にっていう流れですね」被害者には「人間として接してない」

渡辺被告は、派遣社員の男性(54)から大金を騙し取っていた

渡辺被告が接見で明らかにしたのは……(写真はYouTubeより)

“頂き女子りりちゃん”を名乗り、複数の男性から金銭をだまし取ったとして今年8月に逮捕され、現在公判中の渡辺真衣被告(25才)。その金額が2億円を超えていたことや、「おぢ」と呼ぶ年上男性たちから金銭を搾取するテクニックを自らまとめた「マニュアル」を販売していたこと、だまし取った金銭の大半がホストに流れていたことなどが話題を呼び、裁判中の一挙一動が連日報道されている。渦中の本人は現在、何を思うのか。『ホス狂い~歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る~』の著書があるノンフィクションライターの宇都宮直子氏が、彼女に接見した。

 * * *
「はじめましてぇ~~~~」

 第2回公判の2日後にあたる12月8日、勾留されている愛知県の留置施設の第二面会室に現れた渡辺被告は、こちらが拍子抜けするほどに明るい笑顔で現れた。

 アクリル越しの渡辺被告は、紺のスウェットに黒いパンツ、すっぴんにクリアフレームの太ブチ眼鏡という姿。目はぱっちりとした二重まぶたで、顔の半分を覆う白いマスクには黒いマジックで「23」という留置番号がデカデカと書かれている。

 無機質な面会室に不似合いな明るさと勢いに若干面くらいながらも、現在の体調について問うと「ありがとうございます~!元気です!眠れてますし。食べてるし!健康ですよ~!」とマッスルポーズを決める――。

 その姿は、筆者が傍聴していた6日の公判で、終始うなだれていた渡辺被告からは想像もつかないものだった。

 マッチングアプリで知り合ったという男性から約3800万円をだまし取ったことの審議が行われた同公判では、被害男性が渡辺被告と知り合ってわずか1か月ほどで生命保険もすべて解約し、全財産を被告との同居と結婚を夢見て“オールイン”していたことが明かされた。同時に渡辺被告が男性に語っていた「つらい生い立ちで、不仲である親との手切れ金のために800万円必要」であることや「『池田』と言う男に2700万円以上の借金があり、それを返さなければ風俗で働かなければいけないこと」「携帯代金を滞納しており、払わなければ携帯が使えなくなること」がすべて渡辺被告による「ウソ」だったことも次々に明らかにされた。

 検察が繰り返す、「ウソ、ウソ、虚偽」の言葉だけが響く、水を打ったように静まり返る法廷の中でただうつむく渡辺被告にかつて数々の動画に出演していた、キレイに整えられたセミロングのアッシュブロンドに華やかなメイクを施した「頂き女子」の面影はなかった。

 しかし、いざ面会してみると外見こそ違うものの大きな目を見開き、ハイテンションでまくしたてる様子は筆者がYouTubeで幾度となく目にした「りりちゃん」そのものだった。
 
「公判では元気がなさそうでしたが……」と問いかけると、手をひらひらさせながら「裁判来てくれたんですか~?ありがとうございます!そうだ!目があったかも?」とこちらをのぞき込むようにして言う。

関連キーワード

関連記事

トピックス

12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
スポーツアナ時代の激闘の日々を振り返る(左から中井美穂アナ、関谷亜矢子アナ、安藤幸代アナ)
《中井美穂アナ×関谷亜矢子アナ×安藤幸代アナ》女性スポーツアナが振り返る“男性社会”での日々「素人っぽさがウケる時代」「カメラマンが私の頭を三脚代わりに…」
週刊ポスト
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン
再婚
女子ゴルフ・古閑美保「42才でのおめでた再婚」していた お相手は“元夫の親友”、所属事務所も入籍と出産を認める
NEWSポストセブン
54歳という若さで天国に旅立った中山美穂さん
【入浴中に不慮の事故】「体の一部がもぎ取られる」「誰より会いたい」急逝・中山美穂さん(享年54)がSNSに心境を吐露していた“世界中の誰より愛した人”への想い
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《真美子さんのバースデー》大谷翔平の “気を遣わせないプレゼント” 新妻の「実用的なものがいい」リクエストに…昨年は“1000億円超のサプライズ”
NEWSポストセブン