ライフ

「挨拶とスカートは短いほうがいい」が許されないのはダメな世の中か

時事通信フォト

博多華丸・大吉のファンにとってはおなじみのネタ(時事通信フォト)

 口は災いの元、になることが実に多い昨今、コラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

 * * *
「正しいこと」が好きな人たちは、何がやりたいのでしょうか。「正しいこと」を追求すれば、「みんなが生きやすい正しい世の中」になると本気で思っているのでしょうか。いや、さすがにそこまでマヌケではないですよね。

 何かを叩く気持ちよさを求めているのだとしたら、まだ理解できます。しかし、そういう人たちの目先の快感と引き換えに、世の中がどんどん息苦しく、ダメな方向に運ばれてしまうのは看過できません。

 蟷螂(とうろう)の斧やごまめの歯ぎしりの類かもしれませんが、全力で異を唱えさせてください。そう、昨今話題の「挨拶とスカートは短いほうがいい」についてです。面白いかどうかは別として、この程度の軽口が、なぜ寄ってたかって責められなければならないのか。はたして市長が辞職勧告決議案を出されるようなことなのか。

「いやいや、令和の今はダメでしょ」「セクハラに当たるのでは」と、世の中の風潮を自動的に内面化してジャッジするのではなく、自分の頭で考えてみていただきたい。「挨拶とスカートは短いほうがいい」という言葉のどこに、どんな問題があるのか。世の中の風潮こそが自分の意見だと思い込んでいる人には、無理難題かもしれませんけど。

 一連の「挨拶とスカートは短いほうがいい騒動」について、ざっと振り返っておきます。福岡県中間市の福田健次市長が、10月に北九州市で開かれた会合で「挨拶とスカートは短いほうがいい」と発言し、批判を受けて謝罪する展開になりました。

 かつて、お笑いコンビの博多華丸・大吉がこのフレーズをギャグとして使っていたことから、ネットの一部で「華丸・大吉のパクリだ」という声が上がります。もちろん、このフレーズは大昔からあり、スピーチのつかみの定番ということを踏まえて彼らがギャグにしたもので、パクったパクられたという話ではありません。

関連記事

トピックス

大谷翔平の第一号に米メディアが“疑惑の目”(時事通信、右はホームランボールをゲットした少年)
「普通にホームランだと思った」大谷翔平“疑惑の第1号”で記念ボールゲットの親子が語った「ビデオ判定時のスタンドの雰囲気」
NEWSポストセブン
水原一平(左、Aflo)と「親友」デビッド・フレッチャー(右、時事通信)
《大谷翔平のチームメイトに誘われて…》水原一平・元通訳が“ギャンブルに堕ちた瞬間”、エンゼルス時代の親友がアップした「チャリティー・ポーカー」投稿
NEWSポストセブン
岡田准一と西畠清順さん(2025年2月)
岡田准一、大親友「プラントハンター」との決起会をキャッチ 共通点は“無茶をしてでも結果を出すべき”という価値観
女性セブン
滞在は2週間の予定だという
《佳子さまが6月にブラジルを公式訪問》背景にあった秋篠宮家と現地の深い縁「2018年には眞子さんが訪問」
週刊ポスト
「ナスD」として人気を博したが…
《俺って、会社でデスクワークするのが苦手なんだよね》テレビ朝日「ナスD」が懲戒処分、517万円を不正受領 パワハラも…「彼にとって若い頃に経験したごく普通のことだったのかも」
NEWSポストセブン
トレードマークの金髪は現在グレーヘアに(Facebookより)
《バラエティ出演が激減の假屋崎省吾さん“グレーヘア化”の現在》中居正広氏『金スマ』終了を惜しむカーリー「金髪ロング」からの変貌
NEWSポストセブン
姉妹のような関係だった2人
小泉今日子、中山美穂さんのお別れ会でどんな言葉を贈るのか アイドルの先輩後輩として姉妹のようだった2人、若い頃は互いの家を行き来し泥酔するまで飲み明かしたことも
女性セブン
彼の一世一代の晴れ舞台が近づいている
尾上菊之助「菊五郎」襲名披露公演配役で波紋、“盟友”尾上松緑を外して尾上松也を抜擢 背景に“菊之助と松緑の関係性”を指摘する声も「最近では口もきかない」
女性セブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロゴルフ・川崎春花、阿部未悠、小林夢果を襲う「決勝ラウンド3人同組で修羅場中継」の可能性
週刊ポスト
都内の高級住宅街に大きなあ戸建を建設中の浅野温子
浅野温子、都内高級住宅街に二世帯住宅を建設中 資産価値は推定5億円、NHK元アナウンサーの息子一家との同居で始まる“孫育て”の日々
女性セブン
再婚妻との子どもが生まれた東出昌大。杏はイラストで子どもとの日常を投稿
《東出昌大と新妻による出産報告も突然のYouTube休止》3児の母・杏がSNSに投稿していた「家族イラスト」の意味深な背景
NEWSポストセブン
寺本幸代監督が制作秘話を語った
《口コミでも絶賛の話題作》『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』監督が明かした制作秘話 「ドラえもん愛」「王道への挑戦」から生まれたこだわりのシーンとは?
NEWSポストセブン