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【能登半島地震】地割れ、濁流、大火…現地写真リポート 正月ムードの列島に与えた衝撃

輪島市の「朝市通り」は、輪島塗の販売などで賑わう歴史ある観光名所。地震発生直後から火災が発生し、約200棟が全焼したとみられる

輪島市の「朝市通り」は、輪島塗の販売などで賑わう歴史ある観光名所。地震発生直後から火災が発生し、約200棟が全焼したとみられる

 1月1日午後4時10分、石川県能登地方で震度7を観測する地震があった。4日正午の時点で、死者は78人を超えた。正月ムードの列島に衝撃を与えた大地震の恐ろしさを、現地写真でレポートする。

 能登地方では2022年6月に震度6弱、2023年5月に震度6強を観測するなど、3年以上にわたって地震活動が活発化している。今後も最低でも1か月、または数か月間、地震回数が増えると説く専門家もいる。皇居で予定されていた新年一般参賀が中止になり、各テレビ局も特番の放送を取りやめた。異例の元日となったが、厳戒態勢は、まだまだ続きそうだ。

(共同通信社)

石川県能登町は、津波の被害に(共同通信社)

●津波で海岸に家屋が流出
 石川県能登町は、津波の被害に。家屋が海岸に流出し、住宅と道路が区別できないほど、木材や土砂などが散乱している。

いたるところで地割れが発生

いたるところで地割れが発生

●車が転落するほど深い地割れ
 石川県穴水町では、地割れで国道が寸断された。長さ数十メートルに及ぶ地割れも見られたという。

(共同通信社)

7階建てのビルが根元から倒れる(共同通信社)

●7階建てのビルが根元から倒れる
 輪島市河井町の7階建てとみられるビルが、根元から折れたように倒壊。隣にあった木造の建物が、ビルの重さで押しつぶされている。

必死の人命救助がいまも続く

必死の人命救助がいまも続く

●倒壊した家屋での人命救助
 輪島市では、生き埋めが多数発生した。ほかの自治体でも倒壊した家屋に取り残された人の救助活動が行われている。被災した地域には孤立集落が多く、被害の全容はいまだわかっていない。

(共同通信社)

1000年の歴史を誇る観光名所が延焼(共同通信社)

●1000年の歴史を誇る観光名所が延焼
 輪島市の「朝市通り」は、輪島塗の販売などで賑わう歴史ある観光名所。地震発生直後から火災が発生し、約200棟が全焼したとみられる。

写真/共同通信社

※女性セブン2024年1月18・25日号

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