スポーツ

2024年の競馬 穴馬券を狙うなら原優介騎手と石川裕紀人騎手に注目

原優介騎手

原優介騎手には穴馬券の申し子との異名も

 いよいよ中央競馬も幕開け、今年の指針づくりに思いを馳せる時期である。競馬ライターの東田和美氏が考察した。

 * * *
 2023年度に行なわれたJRA全3456レースのうち、単勝オッズ50倍以上の馬が3着以内に来て馬券に絡んだのは1着85回2着201回3着291回。このうち3着以内に2頭絡んだレースがあるので計563レース。16.29%ということはだいたい6レースに1回は絡んでいる計算になる。これが多いか少ないかは見解の分かれるところだが、1日に2回というのは穴党にとってはなかなか心強いデータ。この確率は585レースだった2022年とほぼ同じ、単勝万馬券の数こそ昨年より10回少ない25回だったが、着順別の回数はほぼ同じだった。

 では人気薄に騎乗しても、いや人気薄のときこそ上位を狙ってくるのはどういう騎手たちなのだろうか。2022年はリーディング29位の津村明秀騎手を「穴党の神サマ」と崇めた。2023年は人気馬に乗ることも多くなり、リーディング15位と躍進を遂げたのは周知のとおり。

 デビュー4年目の原優介騎手は、年間26勝2着27回3着24回でリーディング42位、重賞は未勝利だが、穴党なら高配当の演出者としてすでにマークしているだろう。7月9日の福島4レースで13番人気326倍のボールドトップで1着(ちなみにこのレースでは2着も10番人気で馬連は14万9110円)になったのを始め、オッズ50倍以上で1着3回2着6回3着5回。3月11日の中山9R鎌ヶ谷特別で15番人気558倍を、翌12日の中山7Rで11番人気223倍をともに3着に持ってくるなど、「固め打ち」もしばしば。50倍にいかない時でも、2023年初勝利の46倍など26勝のうち11勝は10倍以上での勝利だ。

 なにしろ2020年4月のデビュー初勝利が13番人気53.2倍というからまさに穴馬券の申し子、昨年も3着以内77回のうち13回が50倍以上だ。騎乗回数から見れば勝率、連対率、複勝率はまだまだだが、12月29日東京大賞典でのウィルソンテソーロの大逃げ2着など、思い切った戦法が奏功することが多い。同馬では12月3日チャンピオンズカップ時も92倍ながら2着、その前週の2歳オープン特別では、単勝163倍のジョージテソーロを2着に持ってきているように、「テソーロ」の冠号馬で年間10連対している。人気薄でも注目したいところだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

熱愛が報じられた長谷川京子
《磨きがかかる胸元》長谷川京子(47)、熱愛報道の“イケメン紳士”は「7歳下の慶應ボーイ」でアパレル会社を経営 タクシー内キスのカレとは破局か
NEWSポストセブン
水原一平受刑者の一連の賭博スキャンダルがアメリカでドラマ化(gettyimages /共同通信社)
《大谷翔平に新たな悩みのタネ》水原一平受刑者を題材とした米ドラマ、法的な問題はないのか 弁護士が解説する“日米の違い”
NEWSポストセブン
広末涼子(時事通信フォト)
《時速180キロで暴走…》広末涼子の“2026年版カレンダー”は実現するのか “気が引けて”一度は制作を断念 最近はグループチャットに頻繁に“降臨”も
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さまの墓を参拝された天皇皇后両陛下(2025年12月17日、撮影/JMPA)
《すっごいステキの声も》皇后雅子さま、哀悼のお気持ちがうかがえるお墓参りコーデ 漆黒の宝石「ジェット」でシックに
NEWSポストセブン
前橋市長選挙への立候補を表明する小川晶前市長(時事通信フォト)
〈支援者からのアツい期待に応えるために…〉“ラブホ通い詰め”小川晶氏の前橋市長返り咲きへの“ストーリーづくり”、小川氏が直撃に見せた“印象的な一瞬の表情”
NEWSポストセブン
熱愛が報じられた新木優子と元Hey!Say!JUMPメンバーの中島裕翔
《20歳年上女優との交際中に…》中島裕翔、新木優子との共演直後に“肉食7連泊愛”の過去 その後に変化していた恋愛観
NEWSポストセブン
金を稼ぎたい、モテたい、強くなりたい…“関節技の鬼” 藤原組長が語る「個性を磨いた新日本道場の凄み」《長州力が不器用さを個性に変えられたワケ》
金を稼ぎたい、モテたい、強くなりたい…“関節技の鬼” 藤原組長が語る「個性を磨いた新日本道場の凄み」《長州力が不器用さを個性に変えられたワケ》
NEWSポストセブン
記者会見に臨んだ国分太一(時事通信フォト)
《長期間のビジネスホテル生活》国分太一の“孤独な戦い”を支えていた「妻との通話」「コンビニ徒歩30秒」
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(EPA=時事)
《“勝者と寝る”過激ゲームか》カメラ数台、USBメモリ、ジェルも押収…金髪美女インフルエンサー(26)が“性的コンテンツ制作”で逮捕されなかった背景【バリ島から国外追放】
NEWSポストセブン
「鴨猟」と「鴨場接待」に臨まれた天皇皇后両陛下の長女・愛子さま
(2025年12月17日、撮影/JMPA)
《ハプニングに「愛子さまも鴨も可愛い」》愛子さま、親しみのあるチェックとダークブラウンのセットアップで各国大使らをもてなす
NEWSポストセブン
SKY-HIが文書で寄せた回答とは(BMSGの公式HPより)
〈SKY-HIこと日高光啓氏の回答全文〉「猛省しております」未成年女性アイドル(17)を深夜に自宅呼び出し、自身のバースデーライブ前夜にも24時過ぎに来宅促すメッセージ
週刊ポスト
今年2月に直腸がんが見つかり10ヶ月に及ぶ闘病生活を語ったラモス瑠偉氏
《直腸がんステージ3を初告白》ラモス瑠偉が明かす体重20キロ減の壮絶闘病10カ月 “7時間30分”命懸けの大手術…昨年末に起きていた体の異変
NEWSポストセブン