国内

【六代目山口組の餅つき】司組長はメディアに「よいお年を」 関係者しか食べられない「4つの味の餅」の中身とは

司組長も餅をついたという(左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司若頭/時事通信フォト、共同通信社)

司組長も餅をついたという(左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司若頭/時事通信フォト、共同通信社)

 2023年12月28日に開かれた六代目山口組の餅つきに密着した。警察が鋭い視線を送り、メディアも激しくフラッシュをたく異様な雰囲気のなか、ついに餅つきが始まり、司忍組長もメディアの前に姿を現わした。【前後編の後編。前編から続く

 餅つきが始まるまで現場を仕切っていたのは司組長と高山清司若頭の出身母体である弘道会の野内正博若頭だった。神戸山口組との山口組分裂抗争で有名になった野内若頭は会場の外、警察やメディアと同じ場所に立ち、会場に到着する幹部を出迎えたり、ほかの組員に指示を飛ばしていた。会場の周囲を車に乗った組員が常に周回し、警戒しているとはいえ、ボディガードもつけずに外で動いていたことから警察関係者からは驚きの声も漏れていた。

 野内若頭は警察関係者やメディアに「今日は誰を捕まえにきたんですか?」「朝からご苦労さん」「俺は門番や」と声をかけ、温和な雰囲気を漂わせていたが、半開きになったシャッターの下から会場内部を撮影しようとする警察関係者には「撮らせへんで」と厳しい顔を見せる場面もあった。

「去年の餅つきで、警察はプロパンガスの容器を国の技術基準に沿わない方法で運搬したなどとして、組員5名を逮捕している。それゆえ、餅つきの様子を撮影されることを六代目山口組側は警戒していた。シャッターの開閉を少なくするだけでなく、白いビニールシートのようなもので幕をつくり、外から餅つきの様子が見えにくくするなど対策を試みていた。

 警察による逮捕を避けるべく、遠方に住む直参組長の参加も免除されていたようだ。暴対法で定められた警戒区域内で5人以上集まると逮捕されるので、移動も気を遣う。宿泊するとなるとホテルを探すのも難しい」(週刊誌記者)

 9時10分頃、司組長の到着を待たずして、会場内からは餅つきに向けた注意、説明が始まり、間を置かずして「よいしょ!よいしょ!」と大きなかけ声や餅をつく音が聞こえだした。

関連キーワード

関連記事

トピックス

手指のこわばりなど体調不安を抱えられている(5月、奈良県奈良市
美智子さま「皇位継承問題に口出し」報道の波紋 女性皇族を巡る議論に水を差す結果に雅子さまは静かにお怒りか
女性セブン
ちあきなおみ、デビュー55周年で全シングル&アルバム楽曲がサブスク解禁 元マネジャー「ファンの声が彼女の心を動かした」
ちあきなおみ、デビュー55周年で全シングル&アルバム楽曲がサブスク解禁 元マネジャー「ファンの声が彼女の心を動かした」
女性セブン
『EXPO 2025 大阪・関西万博』のプロデューサーも務める小橋賢児さん
《人気絶頂で姿を消した俳優・小橋賢児の現在》「すべてが嘘のように感じて」“新聞配達”“彼女からの三行半”引きこもり生活でわかったこと
NEWSポストセブン
「マッコリお兄さん」というあだ名だった瀬川容疑者
《川口・タクシー運転手銃撃》68歳容疑者のあだ名は「マッコリお兄さん」韓国パブで“豪遊”も恐れられていた「凶暴な性格」
NEWSポストセブン
自転車の違反走行の取締りはたびたび実施されてきた。警察官に警告を受ける男性。2011年(イメージ、時事通信フォト)
「青切符」導入決定で自転車取締りが強化 歓迎の声がある一方で「ママチャリで車道は怖い」
NEWSポストセブン
民主党政権交代直後の政権で官房長官を務めた平野博文氏
【「年間約12億円」官房機密費の謎】平野博文・元官房長官 民主党政権でも使途が公開できなかった理由「自分なりに使い道の検証ができなかった」
週刊ポスト
NEWS7から姿を消した川崎アナ
《局内結婚報道も》NHK“エース候補”女子アナが「ニュース7」から姿を消した真相「社内トラブルで心が折れた」夫婦揃って“番組降板”の理由
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【厳戒態勢】「組長がついた餅を我先に口に」「樽酒は愛知の有名蔵元」六代目山口組機関紙でわかった「ハイブランド餅つき」の全容
NEWSポストセブン
今シーズンから4人体制に
《ロコ・ソラーレの功労者メンバーが電撃脱退》五輪メダル獲得に貢献のカーリング娘がチームを去った背景
NEWSポストセブン
菅原一秀(首相官邸公式サイトより)と岡安弥生(セント・フォース公式サイトより)
《室井佑月はタワマンから家賃5万円ボロビルに》「政治家の妻になると仕事が激減する」で菅原一秀前議員と結婚した岡安弥生アナはどうなる?
NEWSポストセブン
真美子夫人とデコピンが観戦するためか
大谷翔平、巨額契約に盛り込まれた「ドジャースタジアムのスイートルーム1室確保」の条件、真美子夫人とデコピンが観戦するためか
女性セブン
(写真/PIXTA)
【脳卒中】“最善のリハビリ”のために必要なこと「時間との勝負」「急性期病院から回復期病院へのスームズな移行」
女性セブン