ライフ

【中学受験スタート】「第1志望が不合格だった」場合、保護者は子どもとどう接すべきか

首都圏では「中学受験」が活況を呈している(AC)

首都圏では「中学受験」が活況を呈している(AC)

 2月1日より、東京都・神奈川県の私立・国立中学校の入学試験が始まった。少子化の中でも、首都圏の中学受験は過去最高の受験者数を更新しつづけている。多くの親子が、今年も受験に挑戦するのだ。保護者の悩みは最後の最後まで尽きないが、合否発表でもし「残念な結果」を突きつけられたら──。『ぼくのかんがえた『さいきょう』の中学受験──最強と最凶の分かれ道』(祥伝社)の著者であり、中学受験専門塾「スタジオキャンパス」「博耕房」代表の矢野耕平氏が、その経験から、保護者の悩みに回答する。

 * * *
 昨今の首都圏の中学受験熱は大変に高く、第1志望校に合格できる受験生は「3人~4人に1人」と言われています。第1志望校の合否発表で涙を呑む受験生のほうが多いという厳しい世界です。

 さて、この記事を読んでいる中学受験生保護者の中には、わが子の第1志望校の発表を緊張した面持ちで待っている方がいることでしょう。

 保護者がこの入試本番の時期に想定しなければならないのは、「良くない事態」です。早い段階で熱望する学校の合格を射止めたならば、「ああ、よかったね。おめでとう!」と家族で喜び合い、満足して中学受験を終えることができるでしょう。ですから、「良い結果」になったらどうしようなどとは考える必要はありません。当然のことではありますが。

 それでは、わが子が第1志望にする学校で残念な結果を突き付けられたら、翌日以降のわが子のモチベーションをいかにして高めようとするでしょうか。

 わたしは保護者からこんな相談を受けることがあります。

「今朝受験した第1志望校の結果が発表され、残念ながらわが子は不合格でした。この結果をわが子に伝えたらショックを受けて、明日の入試どころではなくなってしまいそうです。第1志望校の不合格はわが子に知らせず、素知らぬふりをしていようと思いますが、それで問題はありませんか?」

関連記事

トピックス

11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン