いま本当に備えるべき「最新防災グッズ」ランキング
「トイレでもどこでも、移動するときはひとりではなく複数で動く方が危険な目に遭いにくいのは間違いない。周りの人とすぐに仲よくなれるコミュニケーション能力は必須だと思います」(近藤さん・以下同)
9・11の際、空港から閉め出され、路頭に迷った近藤さんは日本人の駐在員を見つけて自ら話しかけ、頼み込んでホテルの部屋を取ってもらったという。
「そうした際、可能な限り自分と同じ立場の人に声を掛けた方がいい。特に、独身女性は気楽な身だと軽く見られて後回しにされたり、単独で男性に頼みごとをすると誤解を招く恐れもありますが、独身女性同士でグループを作れば助け合えるし、何か交渉をするときもスムーズです。
また、できる範囲できちんとした身だしなみを心がけること。何より自分の心が落ち着くし、周囲の人からも警戒されずに済む。防災グッズに口紅や眉ペンシルを入れておくことをおすすめします」
『地震・台風時に動けるガイド 大事な人を護る災害対策』の監修者で、国際災害レスキューナースの辻直美さんは「普段の行動が明暗を分ける」と断言する。
「災害時は不安や疲れから、イライラやストレスが生じて他人とトラブルになりがちです。日頃から小さなトラブルが起きても心を落ち着かせて、冷静に対処するよう訓練しておくと、非常時も冷静に乗り切れる。
また、厳しい現実ですが、現状の避難所は屋根と床を貸してもらえるだけだということを肝に銘じておいた方がいい。医療も同様で、医療資源が限られているため重傷者が最優先。骨折くらいなら後回しにされてしまいます。
『誰かに助けてもらえる』という甘えを捨てて、『自分で生き延びる』という強い意志を持つこと。そのためにも日頃から災害に対する備えが必要です」(辻さん・以下同)