芸能

【密着インタビュー】結成52年「ザ・ぼんち」が漫才賞レース『THE SECOND』に挑戦する理由「口の中をカラカラにさせながら、また漫才をやりたい」

2月13日の選考会に出場した「ザ・ぼんち」ぼんちおさむ(左)と里見まさと

2月13日の『THE SECOND』選考会に出場した「ザ・ぼんち」のぼんちおさむ(左)と里見まさと。撮影/杉原照夫(WEST)

 結成52年のベテラン漫才コンビ「ザ・ぼんち」。71歳の2人は、1980年代の漫才ブームを牽引した芸人でありながら、今年、30~40代の後輩が主戦場とする漫才賞レース『THE SECOND』(フジテレビ系)に参戦する。挑戦の理由を、ノンフィクションライターの中村計氏が訊いた。【前後編の前編。後編を読む

「負けるつもりはない」

 本気だった。ザ・ぼんちのツッコミ役、里見まさとの言葉の端々から闘志があふれ出ていた。

「勝負ですから。相手がいる以上、負けたくない。負けたくないけど、自分たちの漫才をやって、負けたんだったらしゃあないし。そうは言っても、負けて悔しくないということはないと思います」

 後輩たちの邪魔をすべきでないという大人の意見も耳にした。それも重々承知の上だ。まさとが続ける。

「十分、プレッシャーを感じております。何も後輩たちに『どけーっ!』いうようなことをするつもりはないんですよ。ただ、出る以上、負けるつもりはありません」

 今年で第2回を迎えるTHE SECONDの応募が締め切られたのは1月10日のこと(決勝は5月末)。結成16年以上の「まだ売れていない」組をメイン出場者に想定する異色の漫才コンテストだ。

 出場者が発表され、もっとも周囲を驚かせたのは結成52年の「大物」コンビ、ザ・ぼんちの名前だった。ともに今年、72歳を迎える。年男だ。まさとがエントリーに至った背景を振り返る。

「去年あたりから、ありがたいことに若手中心の劇場にも出させてもらいまして。THE SECONDを目指しているコンビは意気込みが違う。1回目と2回目の出番でネタを変えたり、新しいフレーズを入れてみたり。ええなあ、この空気と思って。自分たちも、この『画』の中に飛び込んでみたいなと思った。口の中をカラカラにさせながら、また漫才をやりたいな、と」

関連キーワード

関連記事

トピックス

悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
気になる「継投策」(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督に浮上した“継投ベタ”問題 「守護神出身ゆえの焦り」「“炎の10連投”の成功体験」の弊害を指摘するOBも
週刊ポスト
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
3月末でNHKを退社し、フリーとなった中川安奈アナ(インスタグラムより)
《“元カレ写真並べる”が注目》元NHK中川安奈アナ、“送別会なし”に「NHK冷たい」の声も それでもNHKの判断が「賢明」と言えるテレビ業界のリスク事情
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン