昼に起床し、旦那を呼び戻す
自宅で子供の誕生日を祝う志保容疑者
事件現場になった浅草のマンションに引っ越す2016年まで、夫婦は千葉県流山市のアパートで暮らしていた。2LDKで家賃は8万円台。当時、生まれたばかりの長男を抱く志保容疑者の姿を近隣住民が目撃しているが、評判は芳しくなかった。原因は度重なる夫婦喧嘩だ。近隣住民はこう語る。
「昼夜を問わずに奥さんの『殺せーー!』という叫び声が聞こえていたんですよ。旦那さんに言っていたんでしょうね。旦那さんの声はあまり聞こえない。始まると1時間以上続いている。隣の部屋の人はうるさくて引っ越していきましたし、近隣の住宅からもクレームが出ていた。2016年ごろに引っ越すまでほぼ毎日のように叫び声が聞こえてました。引っ越してくれてホッとしたのが本音ですが、まさかこんな事件を起こしてしまうなんて……」
引っ越し後も夫婦は喧嘩を繰り返し、近隣住民は激しい口論をたびたび耳にしている。2019年にはベランダで、志保容疑者が洋服に火をつけて燃やす騒ぎを起こし、児童相談所が長男、長女と当時0歳の次女を半年間一時保護していたこともわかっている。夫婦の知人はこう語る。
「志保さんはメンタルを崩していて、自宅にほとんど引きこもるような状態でした。午前中はほとんど起きていなかったようです。そのためお子さんの送り迎えは健一さんがやっていた。食事は健一さんも作る余裕はなくて、コンビニで買ったおにぎりなどを食べさせていたと聞いています。
志保さんが起床した昼頃から、健一さんに『あれができていない』『これができていない』といった連絡が入るようになり、『紅茶がないから今すぐ作りに戻ってこい』と言われた健一さんが自宅に戻ることも。当然、健一さんも仕事にならず、旅館の従業員も困っていた。
健一さんも志保さんの怒りを収めるために、基本は反論しないのですが、一線を超えるとヒートアップしてしまい、収拾がつかなくなる。長男、長女もこうした姿を長年、見させられて可哀想ですよ……」