2人は2016年に事件現場になったマンションに引っ越した後も喧嘩が絶えなかったが、健一容疑者は毎回言い負かされ要求に従っていたという。
「志保さんは自宅でほとんど引きこもりの状態で、午前中は寝てばかりだったとか。お子さんの送り迎えは健一さんがやっていて、食事もコンビニで買ったおにぎりや揚げ物を食べさせていた。昼頃に起きて、健一さんに『あれができていない』『これはどうなった』などと何度も連絡を入れ、『ミルクティーを作りに戻ってこい』などと自宅に呼び戻すことも多かった」(知人)
そのためホテルのオーナーだった健一容疑者は、たびたび打ち合わせなどに遅刻し、従業員にもしわ寄せがきていたという。
「志保さんは浪費癖があって、毎月100万円単位でネットショッピングをして散財。その購入物とゴミで溢れる部屋の掃除を従業員がさせられていた。人気キャラクターグッズの限定品を買うために並ばされることもあった。オーナーの健一さんは“志保の言うとおりにしてくれ”と、奥さんの機嫌ばかり気にしていた」(ホテル関係者)
なぜこのような支配関係が生まれ、事件につながってしまったのか。真相解明が待たれる。
※週刊ポスト2024年3月8・15日号