スポーツ

大谷翔平、韓国での試合出場に不確定要素 韓国リーグの“故意死球”リスクを懸念して練習試合に出ない可能性も

ドジャースの今季開幕戦は3月20~21日に韓国・ソウルで開催(時事通信フォト)

ドジャースの今季開幕戦は3月20~21日に韓国・ソウルで開催(時事通信フォト)

 ドジャーブルーのユニフォームに袖を通した大谷翔平(29)が2月19日、昨年9月の右肘手術後、初めてライブBP(実戦形式の打撃練習)に登場し、その驚異の“回復力”が周囲を驚かせている。16球のうちバットを4回振り、4スイング目にセンターオーバーの本塁打を放った。メジャー事情に詳しいスポーツジャーナリストの友成那智氏が語る。

「昨年9月の右肘手術はトミー・ジョン手術ではなく、自分の腱を移植し、さらに人工靱帯で補強するインターナルブレースという術式を組み合わせたハイブリッド手術を行なったようです。

 インターナルブレースは前例があまりない手術のため復帰時期が明確でなかったが、一昨年11月20日にこの手術を受けたフィリーズのハーパーは昨年5月2日に復帰できている。トミー・ジョンに比べて回復が早いうえに、回復力も大谷の方がハーパーよりも早そう。当初は最短で5月以降の復帰とみられていたが、オープン戦も半数近く出場できる見込みです」

 ドジャースの今季の開幕戦は3月20~21日、韓国・ソウルで行なわれる。ライブBP後、フリードマン編成本部長は「開幕シリーズは楽観的に捉えている」とコメントし、大谷の代理人であるネズ・バレロ氏も「間に合うと感じている。良い方向に向かっている」と前向きだ。しかし、出場にはこんな不安要素もあるという。

「ソウルの3月中旬の平均気温は8℃前後でまだまだ寒い。韓国初のドーム球場ではありますが、リハビリ中の大谷が出場できるのかという声もある。

 韓国には反日感情を持つ人もいるとはいえ、大谷の人気は総じて高く、ドジャースのキャンプ情報は毎日のように報道されています。韓国メディアが過熱取材をするということで、キャンプ地での取材規制もあったほど。今回の韓国シリーズはMLBのアジア戦略の一環ですが、大谷が出場しないとなれば効果は半減してしまう。韓国国内でもチケットは争奪戦となっており、出場しないとなれば騒動になるでしょうね」(在韓ジャーナリスト)

関連キーワード

関連記事

トピックス

広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト
薬物で何度も刑務所の中に入った田代まさし氏(68)
《志村けんさんのアドバイスも…》覚醒剤で逮捕5回の田代まさし氏、師匠・志村さんの努力によぎった絶望と「薬に近づいた瞬間」
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《ずっと若いママになりたかった》子ども好きだった中山美穂さん、元社長が明かした「反対押し切り意思貫いた結婚と愛息との別れ」
週刊ポスト
連敗中でも大谷翔平は4試合連続本塁打を放つなど打撃好調だが…(時事通信フォト)
大谷翔平が4試合連続HRもロバーツ監督が辛辣コメントの理由 ドジャース「地区2位転落」で補強敢行のパドレスと厳しい争いのなか「ここで手綱を締めたい狙い」との指摘
NEWSポストセブン
伊豆急下田駅に到着された両陛下と愛子さま(時事通信フォト)
《しゃがめってマジで!》“撮り鉄”たちが天皇皇后両陛下のお召し列車に殺到…駅構内は厳戒態勢に JR東日本「トラブルや混乱が発生したとの情報はありません」
NEWSポストセブン
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《早穂夫人は広島への想いを投稿》前田健太投手、マイナー移籍にともない妻が現地視察「なかなか来ない場所なので」…夫婦がSNSで匂わせた「古巣への想い」
NEWSポストセブン
2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)
《1単位とれずに痛恨の再留年》広島カープ・常廣羽也斗投手、現在も青山学院大学に在学中…球団も事実認める「本人にとっては重要なキャリア」とコメント
NEWSポストセブン
芸能生活20周年を迎えたタレントの鈴木あきえさん
《チア時代に甲子園アルプス席で母校を応援》鈴木あきえ、芸能生活21年で“1度だけ引退を考えた過去”「グラビア撮影のたびに水着の面積がちっちゃくなって…」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンにウジ虫混入騒動》体重減少、誹謗中傷、害虫対策の徹底…誠実な店主が吐露する営業再開までの苦難の40日間「『頑張ってね』という言葉すら怖く感じた」
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《過激すぎる》イギリス公共放送が制作した金髪美女インフルエンサー(26)の密着番組、スポンサーが異例の抗議「自社製品と関連づけられたくない」 
NEWSポストセブン
悠仁さまに関心を寄せるのは日本人だけではない(時事通信フォト)
〈悠仁親王の直接の先輩が質問に何でも答えます!〉中国SNSに現れた“筑波大の先輩”名乗る中国人留学生が「投稿全削除」のワケ《中国で炎上》
週刊ポスト