大谷翔平が日本国内のすべての小学校に寄贈したグラブ(インスタグラムより)
昨年3月のWBCでは、韓国代表選手が大谷への故意死球を示唆したこともあった。そうした経緯を踏まえ、前出・友成氏はこう続ける。
「沖縄キャンプで、日本ハムが韓国・サムスンと練習試合をし、1試合で7死球を受けて一触即発になっていましたが、韓国リーグはぶつけるんですよね。練習試合でもラフプレーや故意死球も多い。ドジャースは開幕戦の2試合以外に、韓国代表などとの練習試合も予定していますが、故意死球があり得る練習試合には出ない可能性もあります。
もちろん、大谷本人は積極的に開幕戦に出たいと思ってやっているが、ドジャースにとっては来季の二刀流復帰が最優先ですから、色々なリスクを考えて欠場する可能性もあります。この回復ペースだと7割方は出場できるのではないかと思いますが、様々なリスクを考えて開幕戦を回避する可能性もまだ3割ほどあるのではないか」
ドジャースのロバーツ監督は、開幕戦までに大谷が「50打席はほしい」と話していると明かした。オープン戦だけでなく、ライブBPなどの実践形式も含めた数字だというが、少なくない打席数だけに調整が間に合うのかは不安が残る。
日本からの観戦ツアーも倍率200倍以上の申し込みが殺到しているなど、日韓国民の期待は大きいだけに、無事に出場して活躍する姿を見たいものだ。
※週刊ポスト2024年3月8・15日号