芸能

《現場ではまるで別人》“不適切じゃなかった”阿部サダヲの素顔、職を転々の会社員時代知る実父が語った「宮藤さんに出会って倅の芝居が認められて」

『ふてほど』ドラマ主演の阿部サダヲ(SNSより)

『ふてほど』ドラマ主演の阿部サダヲ(SNSより)

 ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)が好調だ。脚本を手掛けているのは宮藤官九郎(53)で、ドラマは昭和のおじさんがコンプライアンスでガチガチの令和にタイムスリップするオリジナル・コメディー。同作には『チョメチョメ』『マブい』『プッツン』など、今ではほとんど使われなくなった懐かしい昭和用語が登場する。

 主演を務める阿部サダヲ(53)は、宮藤と同じ劇団「大人計画」に所属している。阿部はこれまでに宮藤が手掛けた大ヒットドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)、『木更津キャッツアイ』(2002年)、『タイガー&ドラゴン』(2005年)に出演し、映画『舞子Haaaan!!!』(2007年)などでも主演を務めた。

 宮藤は周囲に「阿部君が演じてくれる安心感があってこそ、好きなことが脚本で書ける」と打ち明けるなど、売れっ子脚本家にとっても“俳優・阿部サダヲ”は手放せない存在だった。そんな阿部の人柄を知る関係者を取材すると、ドラマとはまったく違う苦労人・阿部サダヲの姿が見えてきた。

「ドラマの芝居の現場では、本番と待機している時とでは別人のように全然違います。自分から他の役者やスタッフに話しかけることもほとんどなく、静かに待っているイメージです。本人も『お芝居でセリフを言っているほうが気持ち的に楽で、自分の言葉を発するほうがストレスに感じる』と、話していました。とにかくNGもあまりないし、淡々と面白い演技をするのでやっぱり仕事は増えますよね」(テレビ局関係者)

本人も高校で野球部

 千葉県松戸市出身の阿部は、もともと高校球児だった。

「体育会系で今も現場では深々と頭を下げるなど礼儀正しい方です。野球部を引退後はバンド活動を始め、夏休みは御宿の海の家でバイトもしていたそうです。高校を卒業後に秋葉原にある家電量販店に就職したものの、毎日の通勤電車に馴染めず、1年半ほどで退職しています。その後は、トラックの運転手、コンサートの警備員、居酒屋店員、コンビニ店員と職を転々としたそうです」(親しい知人)

「もともと役者になる気はなかった」という阿部だったが、小劇場の舞台に足を運んだ際、たまたま観たのが「大人計画」だった。1992年、22歳の時に阿部はオーディションを受けて「大人計画」に入団。ほどなくして、チャンスは思いもよらぬ形で舞い込んだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト